肌の炎症抵抗力
ゲンチアナ
ヒト表皮のIL-37染色
IL-37の低下
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肌の炎症抵抗力
肌の細胞は紫外線などの刺激を受けると、炎症を引き起こす生理活性物質『炎症性サイトカイン』(IL-1α/β、TNF-αなど)を放出します。この物質は、メラノサイトと呼ばれる細胞を刺激し、シミの原因となるメラニン色素の産生を高める働きがあるため、紫外線でシミができる原因の一つとされています。
<IL-37のメラニン生成抑制メカニズム>
一方、近年の研究から、ヒトの生体には、過剰な炎症を抑える能力が備わっていることが報告されています。肌にもこのような炎症を抑える能力が備わっていると考えられますが、そのメカニズムについては明らかにされていませんでした。
今回メナードでは、肌の炎症部においてIL-37(インターロイキン-37)と呼ばれるタンパク質が、過剰な炎症性サイトカインの放出を抑えることで炎症を鎮静化していることを確認しました。さらに、リンドウ科の植物「ゲンチアナ」の根から抽出したエキスには、IL-37の産生を促進させ、紫外線などによる過剰な炎症に対する抵抗力を高める働きがあることを突き止めました。今後は、本研究を活かし、新しい美白化粧品の開発へ応用してまいります。なお、本研究の成果は、第45回日本香粧品学会(誌上開催)にて発表します。
<ゲンチアナ>
ヨーロッパなどに広く分布しているリンドウ科の多年草で、その根は医薬品としても利用されています。ヨーロッパでは古くから薬用として利用されています。
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ゲンチアナ