新社屋外観
大スパン(柱間隔)の木造01
大スパン(柱間隔)の木造02
評価書(エネルギー消費量52%削減)
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/215259/LL_img_215259_1.jpg
新社屋外観
【ゼロエネルギー事務所 建設の背景】
新社屋は、建物消費エネルギーの収支をゼロとするZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)として西尾市に完成しました。
発注者様が2年前に東北出張に行った際、東北地方はエネルギーシフトが進んでいることに感銘を受けたとのこと。発注者様は1998年に創業し、取引先や社員にも恵まれ事業を継続拡大してきましたが、事業の方針として「社員の幸せ」を追い求めるとともに、今後は更に「事業活動が社会に貢献できること」、そして「地球に恩返し」がしたいとの気持ちより、その時計画していた新社屋をゼロエネルギービルとして建設することを決意。そのため、先進県である岩手や宮城に何度も足を運び、エネルギーシフトとは何か、経済との両立は可能か、労働環境の整備の考え方に寄与するか、そして真の目的である社員の幸せが具現化できるか、などの勉強を繰り返したとのことです。
【ゼロエネルギー事務所 特徴】
新社屋は地球温暖化抑制への貢献を目的に、社屋を省エネルギー(ZEB Ready)で建設し、エネルギー消費量を52%削減(約653MJ/m2・年)しました。それを達成するために建物を高断熱・高気密にし、冬の太陽熱取得や夏の太陽熱侵入防止、1年を通じて安定した温度の地中熱の利用など、徹底的な省エネルギー工法を用いました。
社屋内部は、社員間のコミュニケーションが取りやすい、扉や壁がない、また吹抜けを通じての開放的な間取り(ボーダーレス)とし、新社屋のコンセプトである「素足の会社」を体現しました。
また炭素放出量が最も少ない木造で創ることとしました。木造を製造する際の炭素放出量は、鉄骨の約1/3、鉄筋コンクリートの約1/4と最も少ないためです。
一方木造は、大きく開放的な空間が形成しにくいデメリットがありますが、構造部材にはCLT(直交集成板)を用い、コンセプトである開放性(ボーダーレス)を実現しました。CLTとは、スギ板を繊維方向に直交するように重ね合わせた厚みのある大きな板で、面として構造強度を得る材料です。それにより日本の森林環境にも貢献できます。(木材を適切な時期に伐採し建材として使用することで循環型の材料となり山林の保全に役立つ。それにより半永久的に供給可能な材料となる)このCLTも、西三河のゼロエネルギービルでは初めて採用された材料です。
発注者様は、「まずは会社としてエネルギーシフトへの取組み姿勢が大切。それにより社会的評価を受けそして改善。そのPDCAを回すことでより社会に貢献し、また社員の成長につながり、多様性のある社員がいる会社に育ち、結果的に自社も発展する。
そして「まずは中小企業の小さな一歩でも、地域全体で行えば大きな力となる」と話しています。
【提供元】
社名 : 株式会社まぎし建築設計事務所
1971年11月創業、2007年2月に組織変更
代表取締役: 曲師 吉晃
所在地 : 愛知県刈谷市半城土町乙本郷139番地1
TEL : (0566)78-3224
資本金 : 500万円
売上高 : 7,000万円
社員数 : 9名
業務内容 : 建築企画・設計・監理
URL : http://magishi.com/