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アミガサタケ(モリーユ)人工栽培成功 ハルカインターナショナルが日本初キヌガサタケ栽培成功を技術応用 国内著名レストランで試用開始



ハルカインターナショナルが日本で初めて人工栽培に成功したアミガサタケ(モリ―ユ) 1


ハルカインターナショナルが日本で初めて人工栽培に成功したアミガサタケ(モリ―ユ) 2


アミガサタケの培地で確認できた菌糸(写真の白い部分)


ハルカインターナショナルの岐阜本部農場

有機JAS認証の菌床キノコメーカー、株式会社ハルカインターナショナル(本部農場・岐阜県郡上市和良町、井上九州男会長)は2020年3月、日本で初めて、アミガサタケの人工栽培に成功しました。3月に入り、キノコの子実体が地表に出てきたのを確認。22日時点で、累計1千本ほどが発生しています。今後、子実体の発生のピークを迎え、4月末までに10万本規模の試験採集を見込んでいます。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/208744/LL_img_208744_1.jpg

ハルカインターナショナルが日本で初めて人工栽培に成功したアミガサタケ(モリ―ユ) 1



モリーユなどの通称があるアミガサタケは、海外ではフレンチ、イタリアン料理の高級キノコ食材として好まれています。流通しているのは南米などの自然発生採集品で、ハルカ社(略称)では今後、商用人工栽培技術の確立を図り、高級キノコ食材の流通拡大を目指します。



ハルカ社では、薬用キノコ、アガリクスの栽培を20年以上手掛けています。一昨年の2018年夏季には、日本で初めてキノコの女王、キヌガサタケの商用人工栽培にも成功しています。これらの卓越したキノコ栽培技術を活用して、今回のアミガサタケの人工栽培にも成功しました。



人工栽培に成功したアミガサタケの子実体は現在、体長5センチ~10センチ程度に生長しており、ツクシによく似た形状の子実体が、培地にしている土壌の地表面から伸びています。自然界では、桜の開花時期の4月ごろに野山に自生する希少なキノコです。ハルカ社では、2019年秋季から、準備作業を始めた培地から、菌糸の拡大を確認できたため、子実体の発生に備えて、管理作業を進めてきました。



欧米ではモリーユ、モレルと呼ばれ、フレンチやイタリアン料理などの高級キノコ食材に使われています。特に、乳製品食材との相性が良いとされ、欧米人にとっては、トリュフやポルチーニなどと並ぶ人気のキノコ食材となっています。ハルカ社が栽培に成功したアミガサタケは、京都と東京の高級レストランで試用を開始しています。レストランなどで使われているアミガサタケは、乾物の水戻し食材です。ハルカ社では、春季限定となりますが、フレッシュなアミガサタケの魅力を食材として活用してもらえるようアピールしています。



キノコの人工栽培技術や食用化技術は、日本や中国など東アジア地域が、世界的にも優れています。その中でも、アミガサタケの人工栽培は一番難しく、現在、フランスや中国などで、人工栽培が取り組まれていますが、毎年、安定供給ができる商用人工栽培技術の確立には至っていません。ハルカ社では、世界でも例がない、農薬や殺虫剤など化学技術に依存しない、食用キノコの人工栽培技術を確立しています。積み上げてきた栽培技術は今後、アミガサタケなど希少キノコの人工栽培安定化にも発揮していきます。



ハルカ社は、唯一無二の有機JAS認証を獲得した菌床キノコメーカーで、次世代型の低コスト、高品質の菌床栽培技術を確立しました。主力商品はシイタケ、キクラゲです。キクラゲはトップメーカーとして、国産野菜にこだわる大手外食などに供給しています。今後、九州・沖縄地区など、キクラゲ栽培適地を拠点に、キクラゲの生産量をさらに拡大していきます。また、2020年春から、岐阜県の本部農場周辺に、参入事業者を迎え、有機JASキノコの産地化、団地化にも着手しました。産地化・団地化によって、有機JASキノコの海外輸出も本格化させていきます。

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