マンスリー募金で世界を変える力になる。
食糧支援を受け取った南スーダンの人々
パレスチナでは地域の力で子どもたちの健康を守る
草の根から平和を築くためのアフガニスタンでのワークショップ
多くの皆様に「世界を変えるための国際協力の輪」を一緒に広げていただけますと幸いです。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/207629/LL_img_207629_1.jpg
マンスリー募金で世界を変える力になる。
■これからも世界の人々に支援を届けていくために
現在、JVCは約2,000名の方がマンスリー募金に参加してくださっています。しかし、長年のご支援者の方がご高齢で支援を停止されるなどで、ご支援してくださっている方の人数は実はここ数年減少傾向にあります。
JVCが必要とされている支援をきちんと届けていくために非常に大きな力となるマンスリー募金へのご協力を改めて呼びかけるため、本キャンペーンにチャレンジします。
目標は2020年4月30日(木)までの約2ヶ月間で、100人のマンスリー募金者、月額15万円のご寄付を集めることです。
■活動を40年続けてきたJVCがマンスリー募金者を募る2つの大きな理由
(1) JVCだからこそできること~必要な支援を届け続けるために~
世界には、紛争や貧困・開発等の影響で生活することがままならない人々が多くいます。その中で多くの日本の国際協力組織が支援活動を実施してきました。
そのなかで、JVCでなければできないことがありました。
それは、政府や他組織の意向とは独立したNGOとして、現地で必要とされているニーズを見極めて細やかに支援を届けることです。
実は、これは当たり前のことではありません。政府や他組織からの補助金等を受けて活動する場合、その意向・制約に縛られることがあります。
たとえば、JVCは南スーダンで紛争の影響を受ける人々を支援していますが、2016年に南スーダンの首都ジュバで武力衝突が起こり治安が急激に悪化して多数の避難民がでたとき、他の国際NGOや国連機関のスタッフはそのまま駐在して緊急支援を実施しているにも関わらず、日本政府の補助金を受けて南スーダンで活動している団体は、日本人スタッフを退避させなければなりませんでした。
そのような状況下で、JVCは広く一般の方からのご支援により南スーダンで活動をしていたため、その制約を受けずに、現地を直接モニタリングして支援の行き届いていないキャンプの選定や必要とされている物資のヒアリングを直接行ったうえで緊急支援を実施し、物資配布後にきちんと配布されているか、役立っているかのモニタリングもしっかり行うことができました。
このように、支援を必要としている人たちに対して、制約を受けず必要な支援を届けるためには、みなさまのご寄付がとても大きな力になります。
(2) 安定した支援が現地に安心を生む~先を見越して活動できる大切さ~
もう一つ、寄付が必要な理由としては、「安定した支援をこれからも届け続けていくため」ということがあげられます。
一般に生活するうえで毎月のお給料、収入の額が予想がつかないと暮らしていくことが大変ですが、NGOにとっても同じことが言えます。数ヶ月で終わる短期的な活動であればむしろ集中的に単発のご寄付を呼びかけることが有効な場合もあります。
しかし、JVCは問題の根本を考え、どの活動地でも長期的な取り組みを行うことが多くあります。マンスリー募金は支援額を予想でき、長期的な計画をたてて活動することができます。現地の人にとっても財源が不安定でいついなくなるか分からない団体に支援されるのはやはり不安なものです。
問題解決までしっかりと現地の人々に寄り添い、安定した支援活動をおこなうためには、マンスリー募金が活躍します。
■JVCの活動について
JVCは、「すべての人々が自然と共存し、安心して共に生きられる社会」の実現を目標として活動しています。
収奪的な開発などによる環境破壊、またそれによる災害や生活の不安定さにさらされている人々や、また、紛争や構造的な貧困・差別など人としての権利が脅かされている人々が多くいます。JVCはそのような人々を支え、彼らと共に、その状況を打破し、新しい生き方を広めることを使命としています。
立ち上げ当初はほとんどなかった日本のNGOも、今では400団体以上あると言われています。
たくさんのNGOの中にあるJVCの特徴は3つあります。
1)主役はそこに暮らす人々
食料不足に対して、食料をあげるだけではJVCが去った後また食料不足に悩むことになってしまいます。NGOはあくまで「黒子」であり、現地の人々が自分たちの力で問題を乗り越えていくこと、力を身につけられることをJVCは目指しています。
たとえば、イスラエルによる占領政策で人や物資の移動が厳しく制限され、生活に必要な食料などが手に入らないパレスチナのガザ地区では、多くの子どもたちが栄養失調による発育不全に苦しんでいます。
そこで、JVCは現地パートナー団体とともに、栄養や保健に関する研修を地元の女性たちに行ってボランティアを育成し、ボランティアが見まわり活動や母親へのアドバイスなどを行うことで地域の人たち自身が子どもたちの健全な成長を支えられる仕組みをつくるサポートをしています。
2)問題の根本にこだわる
JVCは設立当初、難民救援に携わる中でどんなに難民キャンプでの暮らしを改善したり職業訓練でその後の生計を立てられるようにサポートしても、どんどん人々が難民になってしまうという問題を目の当たりにしました。ここから問題がうまれる構造そのものにアプローチしなければいけないと考えるようになりました。
たとえば、紛争状態が約40年にわたり続いているアフガニスタンでは、暴力で問題を解決するという考え方が地域社会にも蔓延しており、紛争状態を長引かせる社会をつくっていると現地スタッフが考え、対話による問題解決の方法を学び合う草の根の活動によって安定したアフガニスタン社会を実現しようと奮闘しています。
3)現地の声を政府と社会へ届ける
問題がうまれる社会の構造を変えていくためには、現地での支援のみでない働きかけも大事になってきます。
たとえば、イスラエル・パレスチナの問題で現地で大変な思いをしている人々を支えるのみでなく問題を引き起こしているイスラエルの国際法等を無視した非人道的な占領政策に対して、日本政府や国際社会に対する声明発出や世間一般に広く知っていただくためのイベント開催などの「提言活動」にも力を入れています。
その他各国での活動概要について、こちらのページもご覧ください。
「JVCとSDGs」 https://www.ngo-jvc.net/jvcsdgs.html
■代表理事 今井 高樹からのメッセージ
JVCは設立当初から現地の人々に寄り添い、問題の根本にこだわるという姿勢を大切にしながら活動を続けてきました。
カンボジアの農村では、食料が不足し手元に現金がないために「冠婚葬祭の時に、誰かからおカネを借りなければ参加できず肩身が狭かった」という女性が、JVCの農業研修に参加していろいろな野菜を作り始めました。
今では自分が食べるだけでなく、余った作物を販売して現金収入を手にすることもできます。
「自分のおカネで結婚式にも参加できるようになった。そのことが本当にうれしい」と満面の笑顔で喜びを伝えてくれました。
紛争が続くアフガニスタンでは、「武器こそが力になる」と考えていたJVCのアフガニスタン人スタッフが、活動を通して、武力では問題が解決できないことに気づくようになりました。
村人の話しあいや学びあいによって地域の問題を解決し、武装勢力による影響を受けない村づくりを進めるようになった彼は、今ではアフガニスタンのNGOの代表として独立し、平和な地域をつくるための活動を続けています。
40年にわたる活動を通じて、JVCがきっかけとなって多くのNGOが結成され、JVCを巣立った元スタッフが様々な形で国際協力の分野で活躍するなど、社会を変える多くの動きが生み出されました。
しかし残念ながら、開発による土地収奪や自然資源の破壊、泥沼化した紛争などによって、今も世界では多くの人々が翻弄されています。JVCだからこそできる支援をしっかりと見極め、活動をしていこうと思います。
JVCの活動について、「なぜ遠い海外の人を支援するのか?」と疑問に思う方がいらっしゃるかも知れません。
しかし根底にあるのは「困っている人がいるなら支えたい」「困ったときはお互いさま」という素朴な気持ちです。
40年前、海を越えた場所で困っている人々に何かがしたい、という想いはJVCの原点として今も受け継がれています。国際協力の輪を広げ、一人ひとりの力を集めて大きな変化を生み出していきましょう。
■認定NPO法人 日本国際ボランティアセンター(JVC)について
1980年に日本人によりタイで設立されたNGO。現在はアジア・アフリカ・中東の世界11の国・地域で地域開発や人道支援など多岐にわたる支援を実施しています。「問題の根本原因の解決」をポリシーに、ただものをあげたりするのではない、現地の人の力を引き出す支援を重視しています。
https://www.ngo-jvc.net/