MS-730(左)とAndroid専用アプリniji(右)
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/207277/LL_img_207277_1.jpg
MS-730(左)とAndroid専用アプリniji(右)
MS-730は、可視域から近赤外域までの波長領域を対象とした分光計測用に開発された分光放射計で、主に地質、植生、海洋、リモートセンシング分野における太陽光や、蛍光灯、LED照明、LEDバックライト、キセノン、ハロゲン、重水素ランプ、水銀ランプおよびメタルハライドランプなどの人工光源の光の強度を、絶対値として波長毎に測定することができます。
光の波長は紫外光、可視光、赤外光に分けられ、波長によってはそれぞれの特性が大きく異なる場合があります。例えば光子のエネルギーは、その波長に反比例することが知られています。光子の波長が短いほど、人間や動植物の生態組織にダメージを与え、様々な傷害を引き起こしやすくなります。従って光を利用した技術、製品では各波長ごとの特性、効果の測定は欠かすことが出来ません。
軽量コンパクトなハンドヘルドタイプの分光放射計でありながら、MS-730の計測制御、グラフ表示、データ収集・演算・保存は、Androidスマートフォン上の専用モバイルアプリケーションnijiを使用し無線LAN経由で一元的に操作することが可能なだけでなく、スマートフォンのカメラ機能やGPS機能と連動し、測定現場の写真や緯度・経度情報を測定データに取り込むユーティリティ機能も充実していることから、農業分野、海洋分野及びグランドトゥルース等のフィールド測定や遠隔操作による分光計測における操作性が大幅に改善されます。
EKOの新型分光放射計MS-730について長谷川 壽一社長は、「英弘精機では20年以上前からグレーティング方式の分光放射計を製造販売しており、その集大成がこのMS-730です。これまでの分光放射計の開発における経験と知識を基に、小型・軽量でありながら、スマートフォンとの組み合わせにより多機能・高精度な分光測定が可能な分光放射計を開発、製品化することができました。」とコメントしました。
MS-730は、ポリクロメータ方式でグレーティングを回転せずに各波長のスペクトル分布をフォトダイオードアレイを用いた同時測光できる分光放射計で、ポリクロメータで測定された信号は波長とエネルギーに対して校正しないと正しいスペクトルを表示することは出来ません。MS-730ではNIST(アメリカ国立標準技術研究所)で校正された分光放射照度標準電球によりトレーサブルな校正が行われています。
携帯型分光放射計MS-730に関する詳細情報は marketing@eko-instruments.com 、平野 裕子までお問合せ下さい。
■英弘精機株式会社について
英弘精機は90年以上にわたり、再生可能エネルギー分野、環境科学、および物性分析において優れた製品の販売及びサービスを提供、高品質と高い信頼性に貢献してきました。英弘精機で設計、製造された計測機器は現在、世界中に展開されており、継続的な革新、業界をリードするターンキー製品、そして妥協のない品質へのこだわりにより、環境研究や再生可能エネルギーに関連するプロジェクトをサポートしています。
英弘精機は、公的な試験結果を得るために行なう試験プロセスや、公的な校正結果を得るために行う校正プロセスを、国際的に認定するための基準として用いられる規格であるISO/IEC17025に関して、2013年に液体の粘性試験及び回転粘度計の校正、直達及び全天日射計の校正について認定を取得し、パートナーやお客様にEKOの計測機器と校正方法の精度と信頼性に付加なる確実性を提供しています。
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