第3回「母の日参り」手紙コンクール
書籍「亡き母への手紙」
中村梅雀さん
牛窪恵さん
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/205605/LL_img_205605_1.jpg
第3回「母の日参り」手紙コンクール
『母の日参り』パートナーシップの共同文化事業として2018年度にスタートした同コンクールには、小学生から90才代にわたる幅広い年代の方々より、いずれも真心のこもった“亡き母への手紙”が数多く寄せられ、これまで2回の応募作品数は延べ3,000通を超えます。その中から50通を選出・収録した作品集、『亡き母への手紙』が昨年8月、KKベストセラーズから出版されるに至り、さらに大きな社会的反響を呼んでいます。
初回の中村獅童さん、第2回の草刈正雄さんの跡を継ぎ、今回、選考委員長に就任された名優・中村梅雀さんは、作品の選者にふさわしい表現者としての長年のご功績もさることながら、昨年春に見送られた最愛のお母様に向け、『母』と題してご自身のブログに綴られた“送る言葉”の心温かな筆致からも、『母の日参り』世代の心情に寄り添った“良き理解者”との大きな信頼が寄せられます。
募集要項はこれまで同様、“亡き母への手紙”をテーマに、400~600字程度の書簡形式で表現された未発表・オリジナルのノンフィクション作品を、同事務局への郵送もしくは『母の日参り』公式サイト上の応募フォーム( https://hahanohi-mairi.jp/ )にて受け付けます。応募締切は3月31日(火)で郵送の場合は当日消印有効とし、応募作品中16篇に対して〈金賞・銀賞・パートナーシップ賞〉の各賞を授与いたします。
新選考委員長の中村梅雀さんをはじめ、初回から選考委員を務められる世代・トレンド評論家の牛窪 恵さん、パートナーシップから選出の代表2者から成る選考委員会では、けっして優劣をつける審査でなく、各委員の特に心惹かれた、印象に強く残った作品の選定にあたり、受賞作品については4月末日頃、『母の日参り』公式サイト上で発表・公開の予定です。
【第2回(2019年度)『母の日参り』手紙コンクール《金賞》受賞作品のご紹介】
「ばあちゃん(母)、素直になれずゴメン」 頑張ってるお父さん(男性・49才・新潟県)作
母が十数年前に他界した。
歳を重ねても唯一、頭があがらないのが母だった。
娘はそれを敏感に感じとり、私がカミナリを落とすと、よく
「婆ちゃんに言いつけてやる」等と小さな抵抗をみせた。
母は孫娘を溺愛し、娘も超がつく程の婆ちゃん娘だった。
その娘が今年から新潟を離れ大阪で1人暮らしを始めた。
私は事あるごとに電話をするのだが、良くできた娘で煙たがらず近況を伝えてくれる。
お父さん、大丈夫だから心配しないでと。
私も若い頃、県外就職組だったので母からよく電話を貰った。
その当時、自分は男だというプライドと若さも手伝って、
母に対して随分とつっけんどんな態度を取ったものだ。
しかし今こうして娘の心配をしていると、母がその当時かけてくれた言葉が、
時空を超え私の心に突き刺さってくる。
人生のゴールがそろそろ見えてきた今頃になって、
30数年前にかけて貰った母の言葉に感謝し涙する。
生きている内に、もっと母と向き合うべきだった。
私達には言葉がある。愛を伝え、感謝を伝えるその言葉で、
くだらない事でも日常の小さな出来事でも、もっともっと会話をするべきだった。
孝行したい時に親はなし ―― そんな当り前の言葉が身に沁みる。
ある日、大阪の娘から電話があった。
「お父さん、母の日参りって知ってる? 母の日に新潟に帰るから、そしたら
婆ちゃんのお墓参りに行こう。婆ちゃんの好きだった栗羊羹を持ってさっ」
頬から流れた涙が受話器を伝ってポロリと落ちた。
【選考委員のご紹介】
<選考委員長>
●中村 梅雀さん(俳優・ベーシスト)
1955年12月12日生まれ、東京都出身。
祖父は三世中村翫右衛門、父は四世中村梅之助。1965年『勧進帳』で初舞台を踏む。1980年二代目中村梅雀を襲名。その後フリーとして活躍。卓抜した演技力でNHK大河ドラマ10作品への出演をはじめテレビ・映画・舞台、朗読・音楽CDと多方面で活躍。
【中村 梅雀さん〈応募作品に対する期待〉メッセージ】
何事にもへこたれず、「平気よ。なんとかなるから」
と明るく笑い飛ばしていた母。想像を絶する苦労を
乗り越えて来た、力強い優しさがありました。
遺影を見るたびに、「大丈夫よ」と言われている気がして、
心がほっこりと温かくなります。
皆さんも、今だから言える思いをそっと、手紙にしてみませんか。
お待ちしています。
<選考委員>
●牛窪 恵さん(世代・トレンド評論家)
1968年東京生まれ。日大芸術学部 映画学科(脚本)卒業後、大手出版社に入社。フリーライターを経て、2001年、マーケティングを中心に行う(有)インフィニティを設立。トレンド、マーケティング関連の著書多数。「おひとりさま(マーケット)」(05年)、「草食系(男子)」(09年)は、新語・流行語大賞に最終ノミネート。
【牛窪 恵さん〈応募作品に対する期待〉メッセージ】
このコンクールの審査をさせて頂くのも、3年目。
毎年、十人十色の人間模様とお母さまへの深い思いに、
驚き、共感し、涙してきました。
今年もまた温かい「ありがとう」に触れられるのを、
楽しみにしています。
●保志 康徳 (一般社団法人PRAY for (ONE) 代表理事)
●鎭守 泰蔵 (サントリーフラワーズ株式会社 代表取締役社長)
【『母の日参り』パートナーシップについて】
「母の日」は、100余年前のアメリカで亡き母を偲ぶ一人の女性の呼びかけから生まれたと伝えられます。
日本でも戦後の1947年、アメリカに倣って「5月の第2日曜日は母の日」と制定されたといわれ、以来、長きにわたり母親に日頃の感謝を表す“ギフト記念日”として親しまれてきましたが、近年、記念日の原点回帰を想わせるように、亡き母の墓前を訪ねる『母の日参り』が広がりを見せています。
株式会社日本香堂の調査によれば、40代以上の男女生活者におけるゴールデンウィークから母の日にかけての墓参実践率は、2007年-2019年比較で約1.9倍と、倍近くまで拡大しており、そこには母親を見送った世代で〈モノ〉に代わって〈祈り〉を贈る、新たな母の日文化の芽生えが窺えます。
長寿社会の我が国に生まれた『母の日参り』の美風を、さらに広く社会に伝えていこうと、業界の垣根を越えた有志企業・団体により結成された共同体が『母の日参り』パートナーシップであり、現在6企業・7団体、計13者のメンバー構成で協議を重ね、連携を深めています。
●株式会社日本香堂
●JAグループ和歌山
●株式会社日比谷花壇
●一般社団法人 PRAY for (ONE)
●一般社団法人 全国優良石材店の会
●一般社団法人 日本石材産業協会
●株式会社亀屋万年堂
●株式会社清月堂本店
●生活協同組合コープさっぽろ
●サントリーフラワーズ株式会社
●一般社団法人 花の国日本協議会
●日本郵便 株式会社
●一般社団法人 手紙寺 ※順不同
メンバー各者は互いの取組みにエールを送り合いながら『母の日参り』普及に向けてそれぞれの活動を展開すると共に、“時代の空気づくり”に向け共同してPR活動に当たるとし、2020年度も継続開催される『母の日参り』手紙コンクールはその公式活動の重点テーマに位置づけられるものです。
【第3回『母の日参り』手紙コンクール 募集要項】
名称 :第3回『母の日参り』手紙コンクール
主催 :『母の日参り』パートナーシップ事務局
内容 :“亡き母への手紙”をテーマに、400~600字程度の書簡形式で
表現された未発表・オリジナルのノンフィクション作品を募集。
応募作品の中から〈金賞〉1篇・〈銀賞〉2篇・
〈パートナーシップ賞〉13篇を選定し、発表します。
※応募数自由。封書でのご郵送の場合、用紙も自由。
※作品の題名は特に必要としません。
※実際に亡くなられている実母・義母・養母、
あるいは母親的存在の方に宛てた手紙作品に限ります。
※個人情報は主催者が厳重に管理します。
※応募作品の著作権は主催者に帰属するものとします。
応募期間:2020年2月7日(金)~3月31日(火) ※郵送の場合、3/31の当日消印有効。
応募方法:事務局宛てに郵送(ハガキ・封書)、
または『母の日参り』公式サイト上の応募フォームより。
応募先 :《郵送》〒105-0011
東京都港区芝公園1-8-21 芝公園リッジビル5F 公募ガイド社内
「母の日参り」手紙コンクール係
《サイト》 https://hahanohi-mairi.jp/
必要事項:手紙作品、氏名、ペンネーム、年齢、性別、郵便番号、住所、電話番号
賞/副賞:〈金賞〉10万円商品券 1名、〈銀賞〉5万円商品券 2名、
〈パートナーシップ賞〉記念品 13名
選考委員:〈選考委員長〉中村 梅雀さん(俳優・ベーシスト)
〈選考委員〉 牛窪 恵さん(世代・トレンド評論家)、
保志 康徳(一般社団法人PRAY for (ONE) 代表理事)、
鎭守 泰蔵(サントリーフラワーズ株式会社 代表取締役社長)
結果発表:全受賞作品は『母の日参り』公式サイト上で4月末日頃より
発表・公開の予定です。
お問合せ:《TEL》03-5405-2064(平日10~17時)
《メール》 hahanohi-mairi@koubo.co.jp