WQ-300
D-200
国内外のフィールドでの水分析に携わる方の声を集めた、グローバルマーケットに向けたpH・水質計です。この製品を皮切りに、海外市場でのシェア拡大をめざします。
当社グループは1950年に、国産初のガラス電極式pHメーターを開発しました。以来70年間、開発、生産、販売を続けており、国内で約50%のシェアを確保しています(※1)。2011年に水質分析計の統合ブランド「LAQUA(ラクア)」が誕生し、今回はLAQUAシリーズの第4弾であり、1年後に販売台数4,800台、3年後には13,000台をめざします。従来から展開してきたpH・水質分析計のラインアップを拡充し、今後も科学技術の発展や水環境の安心・安全に貢献していきます。
(※1):当社調べ
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/190118/LL_img_190118_1.jpg
WQ-300
本製品は、8月6日からパシフィコ横浜で開催される「下水道展'19横浜」に初出展します。
また、9月4日から幕張メッセ 国際展示場で開催されるアジア最大級の展示会、最先端科学機器・分析システム&ソリューション展「JASIS 2019」に出展し、販売開始します。
【開発の背景】
現場での水質測定は河川や湖沼、排水施設など幅広い場面で求められており、性能や耐久性に加え、フィールドで手軽に測定できる操作性の良さが求められています。当社は、これまで主に大学や企業の研究・品質検査部門のお客様に水質分析計を展開してきましたが、この度、国内外からお客様の声を集め、また創業から培ってきた技術を生かしたフィールドに特化した新製品を開発しました。
【用途例】
・河川、湖沼などの環境水の測定
・上下水の水質管理
・工場排水の測定 など
【製品の主な特長】
D-200シリーズは、現場測定シーンを考えた堅牢なデザイン、だれでも簡単に操作出来る事が特長。また上位機種のWQ-300シリーズも、現場型の堅牢なデザインかつ、多種多様なニーズにお応えするために、3項目まで同時測定可能、無線によるデータ送信など多様な機能を備えています。
■防水・防塵設計、現場でタフに使える
フィールドで使用することを考慮し、衝撃に強く、IP67(※2)相当の防水に対応しています。操作ボタンを減らしたシンプルなデザインで、直感的な操作が可能です。また、キャリングケースが標準付属品であり、標準液や各種センサーをまとめて持ち運べる利便性があります。
(※2):粉塵、水に関する保護構造を表しています。6は粉塵が侵入しない構造、7は水中に没しても内部に浸水しない構造を表しています。
■新開発のセンサー
内部液無補充型のpHセンサーにより両シリーズ共に、現場測定に則したメンテナンスが簡単な無補充型ゲルタイプのpH電極をラインアップ。
また、WQ-300シリーズでは、JIS・ISO(※3)にも対応した光学式DOセンサーを採用しています。
(※3):工場排水試験方法JIS K 0102/国際標準化機構(ISO) 17289に対応
<WQ-300の特長>
・3チャンネルによるカスタマイズ測定
最大3項目の水質を同時に測定することができます。
作業の効率化だけでなく、WQ-300に対応するセンサーであれば組合せ自由に測定することができます。
組合せ例(1):pH・pH・pH
(2):pH・電気伝導率・溶存酸素
・多彩な機能
カラー液晶画面の採用
測定データをワイヤレスでデータ移行
7言語に対応(日本語、英語、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語)
【標準価格】
D-200シリーズ 6.8万円/セット~(価格はオプション設定により異なります)
WQ-300シリーズ 12万円/セット~(価格はオプション設定により異なります)
【販売目標台数】(D-200シリーズ/WQ-300シリーズのトータル台数)
グローバル1年後:4,800台 3年後:13,000台
国内1年後 :1,700台 3年後:6,000台
【主な仕様】
<D-200シリーズ>
名称 :フィールド型ポータブル水質計 D-200シリーズ
外形寸法:160(縦)×80(幅)×40(高)
本体質量:約220g(電池を含まない)
電源 :単三乾電池 2本
測定項目:pH、酸化還元電位(ORP)、電気伝導率、溶存酸素
<WQ-300シリーズ>
名称 :フィールド型マルチデジタル水質計 WQ-300シリーズ
外形寸法:220(縦)×90(幅)×34(高)
本体質量:約320g(電池を含まない)
電源 :単三乾電池 4本
測定項目:pH、酸化還元電位(ORP)、電気伝導率、溶存酸素、イオン
【代表取締役社長 堀場 弾コメント】
当社グループは1950年、国産初のガラス電極式pHメーターを開発以来、お客様のニーズに応えるため、独自の技術を積み重ねてきました。今回の新製品開発にあたっては「フィールドでの使い方」を徹底的に見つめ直し、国内外のお客様から声を集め、海外グループ会社とのグローバル開発体制で推進し、ボディの質感からボタンの操作性に至るまで細部にこだわりました。新製品を新たに加え、水質測定に携わるすべてのお客様のニーズに応える製品・サービスを今後もお届けします。
【会社概要】
社名 : 株式会社堀場アドバンスドテクノ
代表者 : 代表取締役社長 堀場 弾
本社所在地: 京都府京都市南区吉祥院宮の西町31番地
設立 : 1975年3月28日
資本金 : 2億5000万円(2018年12月31日現在)
営業品目 : 水質分析・計測に関する周辺機器の製造販売。
URL : http://www.horiba.com/jp/horiba-advanced-techno/index/
【ご参考】
<当社グループのpHメーターについて>
1950年に国産初のガラス電極式pHメーターを皮切りに各種実験室向け水質計を開発してきた当社は、多項目測定だけでなく様々な形状の機種を提供しています。1988年、卓上型が常識だった当時に、“飛び出す実験室”初代ポータブル水質測定器を発売し、どこでも計測できる用途を提案してきました。また、2011年にはpH・水質分析計の統合ブランドLAQUAとして、スマホのように使える卓上型水質計「LAQUA(ラクア)」を、2012年に1滴のサンプルで測れる超小型のスティック型水質計「LAQUA twin(ラクアツイン)」を発売。創立60周年、国内トップシェア50%を占めるポータブル水質計測器の新型発売により、全タイプでフルモデルチェンジ。
今年、「LAQUA」シリーズのラインアップを拡充し、堅牢性や操作性を向上させたフィールド向けの新製品を投入しました。今後もユーザーの使い勝手の良さと信頼性を第一に考え、さらに顧客ニーズに対応した水質測定を充実させていきます。