リチャード三世メインビジュアル
リチャード三世(公演写真)
リチャード三世(公演写真) 2
リチャード三世(公演写真) 3
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/181023/LL_img_181023_1.jpg
リチャード三世メインビジュアル
中国でもっとも歴史があり国内演劇をリードし続ける中国国家話劇院による新たな「リチャード三世」は、王暁鷹(『覇王歌行』他)による、中国の伝統演劇の技巧や文化的要素と現代的視点や表現方法を融合させた演出が「魅惑的」と世界中から賞賛されているのはもちろんのこと、中国国家芸術院団優秀演目賞、優秀俳優賞(リチャード三世役・張皓越)などを受賞し、高い評価を得ています。
●演出家・王暁鷹よりコメント
「シェイクスピア400年の演劇世界は、イギリスや西洋だけのものではなく、中国のものであり、日本のものであり、韓国のものであり、そして世界のものなのです。東方世界の表現様式によってシェイクスピアを上演することは、世界と共にシェイクスピアの楽しみを分かち合うことなのです」
●見どころ
<写意の「リチャード三世」>
京劇をはじめとする中国の伝統演劇は「写意」の芸術といわれ、俳優は象徴的な小道具しか持つことを許されず、自分の存在感だけで観客を引きつけ、自分の演技だけで舞台にないものをあるように見せる必要があります。
この『リチャード三世』もまた、建造物のような大装置も、スポットも暗転も、めくるめく光の乱舞も舞台上には存在せず、京劇独特の「一卓二椅(いったくにい=机一つと椅子二脚)」といわれる、からっぽに近い舞台の上に、宮廷の密室やロンドン塔の牢獄、ロンドンの街角、そして血腥い戦場を、俳優が身一つで描き出します。
<中国現代演劇を担う俳優陣と華麗な京劇スターたちの競演>
主人公リチャード三世を演じるのは、TVドラマにも数多く出演している人気俳優で、本作で国家芸術院の「優秀俳優賞」を受賞した実力派の張皓越(ちょう・こうえつ)。また、本作のために中国国家京劇院から招かれ、京劇の繊細優美な台詞回しと現代劇的心理表現で高い評価を得る張金(ちょう・きん)のアン・ネヴィルが魅せます。
また、チェン・カイコーやジャ・ジャンクーといった巨匠監督が作品を再現し、チャン・ツィーなどの有名俳優が審査員をつとめる、役者たちが演技力を競う中国の大人気テレビ番組「我就是演員」(訳:私は役者)で準優勝となった塗松岩(と・しょうがん)がバッキンガム公を演じるなど実力派キャストに要注目です!
●公演概要
【日程】2019年4月5日(金)19:00、4月6日(土)15:00★、4月7日(日)15:00
★公演後、ポストパフォーマンストークあり(司会:飯塚容 通訳:福井官奈)
受付開始、ロビー開場:開演60分前/開場:各回30分前
【会場】東京芸術劇場プレイハウス(東京都豊島区西池袋1-8-1)
【料金】全席指定(税込)
一般(前売)S席 7,000円、A席 4,000円
一般(当日)S席 7,500円、A席 4,500円
U25(25歳以下) 2,000円
高校生以下 1,000円
*25歳以下は公演当日要年齢証明書、高校生以下は公演当日要学生証
※未就学児入場不可/託児サービスあり
車いすで観劇をご希望の方は東京芸術劇場までお問い合わせください。
【上演言語】中国語(日本語字幕付)
【チケット取扱い・お問い合わせ】東京芸術劇場ボックスオフィス
オンライン: http://www.geigeki.jp/t/
窓口 : 東京芸術劇場1階/休館日を除く午前10時から午後7時まで
電話 : 0570-010-296(ナビダイヤル)/休館日を除く午前10時から午後7時まで
中国国家話劇院「リチャード三世」
作 :ウィリアム・シェイクスピア
演出:王暁鷹(オウ・ギョウヨウ)
<出演>
リチャード三世(グロスター公):張皓越(チョウ・コウエツ)
バッキンガム公 :塗松岩(ト・ショウガン)
エドワード四世 :田征(デン・セイ)
マーガレット :余南南(シャ・ナンナン)
アン/王太子 :張金(チョウ・キン)
ヘイスティングス卿 :李曄(リ・ヨウ)
エリザベス :王景樺(オウ・コウカ)
リッチモンド伯 :李建鵬(リ・ケンホウ)
ジョージ(クラレンス公) :王力夫(オウ・リキフ)
リヴァーズ伯/ケイツビー :趨一正(スウ・イッセイ)
刺客/ティレル :張志勇(チョウ・シユウ)・蔡景超(サイ・ケイチョウ)
打楽器 :王佳男(オウ・ケイナン)
照明関連 :温曉楠
音響 :陳兵
衣裳 :劉旋、温聡聡
メイク :申水、甘玉亭
舞台装置 :張新君、李少鵬
全体統括 :周莉
舞台監督 :王志強
テクニカルマネジメント:謝可
製作 :中国国家話劇院
<東アジア文化都市2019豊島 スペシャル事業>
主催:豊島区 東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
公益社団法人ITI国際演劇協会日本センター(ITI/UNESCO)
一般社団法人国際協力交流センター
後援:中華人民共和国駐日本国大使館
協力:日中演劇交流話劇人社
●中国国家話劇院
中国国家話劇院(National Theatre Company of China, 略称NTCC)は2001年12月、中国青年芸術劇院と中央実験話劇院が合併して発足。中国青年芸術劇院の前身の延安青年芸術劇院は1941年に創設されている。欧陽予倩(よせん)、廖承志、呉雪、舒強、金山、孫維世らの先達の指導、中央戯劇学院との密接な連携の下で中国話劇の伝統を現代に引き継いできた。2011年に880席の大劇場と300席の小劇場が落成した。500人を越える俳優陣を擁して年間公演数は約1,000回を数え、中国を代表する国立劇場、国立劇団として活動を続けている。院長は周予援、副院長は景小勇(党委員会書記を兼務)、戈大立、田沁金、党委員会副書記・紀律検査委員会書記は白雪峰。
●王暁鷹(オウ・ギョウヨウ)
人気・実力とも中国現代劇の最前線を走り続けている演出家。中国戯劇家協会副主席の任にあり、昨年まで「国家話劇院」の副院長も務めていた。1957年安徽省生まれ、1984年に中央戯劇学院演出科を卒業。中国で初めて演出家として博士号を取得、中央戯劇学院の教壇に立つ。中国現代話劇のほか京劇、越劇など伝統劇とのコラボレーションも試み、翻訳劇では『リチャード三世』のほか、アーサー・ミラー『るつぼ』、マイケル・フレイン『コペンハーゲン』などを演出。外国の劇団のためにブレヒト『コーカサスの白墨の輪』などの演出も行っている。著作は『虚構から詩的イメージへ』、『演劇の虚構性』、『演劇的思考』など多数。
●東アジア文化都市2019豊島
「東アジア文化都市」は、日中韓文化大臣会合での合意に基づき、日本・中国・韓国の3か国において、文化芸術による発展を目指す都市を選定し、その都市において、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連する様々な文化芸術イベント等を実施するものです。2018年8月30日に中国・ハルビン市で行われた、日中韓文化大臣会合で2019年東アジア文化都市が正式決定、豊島区は中国・西安市、韓国・仁川広域市とともに、年間を通して様々な文化交流を行っています。