デンプン系生分解性プラスチック
デンプンをベースとして他の全ての構成成分も100%天然由来の生分解性成分とすることにも成功しました。また当社にはセルロースナノファイバーとプラスチックを複合化する技術が既にあり、セルロースナノファイバーもバイオマス由来の生分解性材料であるので、この技術を組み合わせることにより100%バイオマス由来材料、生分解性を維持したまま強度向上なども可能になりました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/175433/LL_img_175433_1.jpg
デンプン系生分解性プラスチック
近年、プラスチックゴミによる地球環境破壊問題は深刻になりつつあり、特に海洋に存在するマイクロプラスチック問題は世界的に生態系を破壊する壊滅的なレベルになりつつあります。海には現時点で1億5,000万トンのプラスチックゴミが漂流しているといわれています。2010年には1年間で800万トンのゴミが海に流出、2015年は910万トンが流出したと言われており、海のゴミ流出量は年々増加する見込みで、2010~2015年は年間5.4%、2015~2025年は6.8%、それ以降は3.5%ほどの増加率になるといわれています。2050年には海中に漂うプラスチックゴミの量がおよそ8億5,000万~9億5,000万トンに達するのに対して、魚は8億1,200万~8億9,900万トンにとどまり、ゴミの量が魚の量を上回る可能性を指摘しています。
さらに既に我々人体にマイクロプラスチックが環境中から入りつつあるという研究報告もあります。このような状況において、プラスチックリサイクルの推進や、プラスチックそのものの使用量の削減、また環境中で分解する生分解性プラスチックなどの実用化、さらなる研究開発が進められています。
今後はサンプル出荷を進めていき、これらの材料のさらなる機械的強度や耐熱性、寸法安定性などのプラスチックとしての機能の向上などの検討も同時に進めていきます。また日本や欧米の認証機関からの生分解性認証の取得も進めていき、最終的には海洋中でも生分解するプラスチックを作ることを早急に目指します。
■GSアライアンス株式会社
代表取締役社長 森 良平
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