遠藤まさ子氏講演
大樂郁仁氏講演
意見交換会の様子
遠藤まさ子氏
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遠藤まさ子氏講演
昨今では、イヤホンで音楽を聴きながら・スマホを操作しながら等の「ながら運転」による自転車事故が全国的に散見されており、学生に対する自転車通学指導の必要性は高まってきています。福島県内でも、通学中の生徒の事故が多く起きており、学校での自転車通学指導は喫緊の課題となっています。近年では全国的に、自転車通学中の中高生が事故の被害者になるだけでなく、加害者になってしまうケースも多く発生していることから、学校での自転車通学指導に関心が集まっており、本セミナーには福島県内の高等学校の教職員30名が参加しました。
本セミナーではまず、自転車の安全利用促進委員会メンバーである自転車ジャーナリスト遠藤 まさ子氏が、学生の通学時の自転車事故状況を他県の事故実例も交えながら解説しました。福島県は通学中の高校生の自転車事故ランキングにおいて47都道府県中26位と比較的少ない状況ではありますが、毎年重傷・死亡事故が発生していることから決して気は抜けない状況です。遠藤氏は事故実例から、事故要因はルール・マナーの順守ができていないことだけに起因するのではなく、自転車性能やメンテナンスの有無も関与していることを伝えました。
自転車整備のポイントについては、注意点を具体的に伝えるため、福島県立平工業高等学校教諭で自転車安全整備士である大樂 郁仁(たいらく ふみひと)教諭が実際の自転車を用いてレクチャーいたしました。昨年の車両自体の不具合による事故は全国で413件発生しており、そのうち約2割が中高生の事故であることに触れ、日々の点検の重要性や、自転車選びのポイントについても紹介しました。遠藤氏と大樂教諭は「安全な自転車を選ぶためには、サドルの下に貼られているBAAマークが目印になります。ぜひ注目してください。」と話しました。
また、講演後の意見交換会では、日々の自転車通学指導に関する悩みや実施して効果のあった指導例などを教職員同士で共有・相談し合い、遠藤氏が個別にアドバイスを行いました。
【参加した教職員の感想】
・講師の説明もわかりやすく、大変参考になった。今日教わった内容を学校・生徒に還元したいと思う。
・自転車事故の発生割合や整備・点検についてとても勉強になった。これらを教員でしっかりと共有し、自転車事故0件に努めていきたい。
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遠藤 まさ子氏 講演
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大樂 郁仁氏 講演
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意見交換会の様子
<セミナー概要>
日時 :2018年12月5日(水)13:00~15:45(開場・受付開始12:30~)
場所 :郡山ユラックス熱海 第2会議室・第3会議室
(福島県郡山市熱海町熱海2丁目148-2)
参加対象 :福島県内の高等学校等の教職員
プログラム:(1)【講演】「福島県の中高生による事故の解説
~事故実例からみた、自転車性能の大切さ~」
(自転車の安全利用促進委員会 遠藤 まさ子氏)
(2)【レクチャー】生徒の自転車の整備状態を見極めるポイントとは?
自転車整備・メンテナンスをレクチャー
(福島県立平工業高等学校 大樂 郁仁(たいらく ふみひと)教諭)
(3)【意見交換会】自転車通学指導の悩みについてグループディスカッション
主催 :自転車の安全利用促進委員会、一般社団法人自転車協会
協力 :福島県教育庁 高校教育課
後援 :文部科学省
<講師紹介>
遠藤 まさ子(えんどう・まさこ)
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自転車の安全利用促進委員会メンバー、自転車ジャーナリスト。自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い、各誌に寄稿している。テレビ・新聞・雑誌などの各種メディアでコメンテーターとして登場する機会も多い。
<参考資料>
●“BAAマーク”とは
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BAAマークは、一般社団法人 自転車協会が制定し、同協会が定める自転車安全基準に適合した製品に貼られています。BAAマークの自転車安全基準は全部で約90項目もあり、安全・安心な自転車の目印として認知されています。
●福島県内の通学中の高校生の自転車事故状況(1万人あたり)
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通学中の高校生の自転車事故ランキングにおいて、福島県は47都道府県中26位。東北地方では6県中3位です。全国と比較すると比較的少ない状況ではありますが、福島県内でも毎年重症・死亡事故が発生しているため、気は抜けない状況です。