小林 良喜先生
発酵食品「納豆」にも期待
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小林 良喜先生
おかめ「納豆サイエンスラボ」では、納豆に関する情報や納豆を作る際に必要とされる「納豆菌」に関する健康効果について各界の専門家へのインタビューを通じて、今のシーズンだからこそお知らせしたい情報を毎月発信しています。
(おかめ「納豆サイエンスラボ」HP: http://www.natto-science.jp/ )
12月コラム「『身体の入り口』口の免疫作用について」
http://www.natto-science.jp/column09.html
師走を迎え、2018年も残りわずかになりました。寒さや乾燥によって体調を崩してしまいがちなシーズンです。そのうえ、イベントなどで、人と交流する機会も増えるため、感染症などの対策をはじめている方も多いのではないでしょうか。この季節を楽しむためにも、日ごろから身体のケアをして、突然体調を崩さないようにしたいですよね。
実は、これから先の近い未来で、“口の中をみると、将来どんな病気にかかるか”わかるようになるかもしれません。
今回、おかめ「納豆サイエンスラボ」が独自インタビューを行ったのは、“口腔内研究のスペシャリスト”こと日本大学松戸歯学部、助教、博士(歯学)の小林 良喜先生。かねてより、発酵食品などの摂取による腸管を起点とした全身の健康について研究を続けていらっしゃいます。
◆口の中の免疫作用、意識していますか?口腔内の状態から「未病への気付き」を
小林先生は現在進めている研究で、口の中の状態を見ることで全身の健康状態を推測し、病気とは言えない、いわゆる未病(みびょう)の段階で「今の状態だとこういった病気になりがち」ということがわかるような健康状態の気づきを促すようなことを可能にしたいと考えているそうです。
口は、食べ物はもちろん、病気を引き起こす病原体などの異物が入って来る身体の入り口。近年話題の「腸内環境を整える」ことに加えて、「口腔内のケア」も実は重要だと小林先生が解説します。
◆納豆をはじめとする発酵食品に期待すること
口腔内の免疫機能を整えていくには、「抗菌ペプチド」という物質が重要。菌に対する殺菌作用や炎症を抑える働きのある「抗菌ペプチド」も、私たちの身体にもともと備わっていますが、小林先生が進めている研究では、納豆が作用して「抗菌ペプチド」が増加し、歯周病の原因となる菌を減少させる働きがあることもわかってきています。
発酵食品「納豆」にも期待
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どのようにして、口の中の免疫作用が全身の健康を支えているのかなど、このシーズンに知っておきたい免疫機能について、コラムでご紹介します。
◆小林 良喜先生プロフィール
日本大学 松戸歯学部 助教、博士(歯学)
2002年日本大学松戸歯学部臨床研修医修了。米国アラバマ大学バーミングハム校免疫ワクチンセンター(ポストドクター)を経て2011年4月に帰国し現職。主な研究内容は、粘膜免疫学を背景とした口腔免疫機構の解明。発酵食品などの摂取により腸管を起点とした全身恒常性の維持・向上を口腔領域にて検討。唾液による全身健康状態を把握するシステムの開発、など。