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趣味に合わせて選べる7デザイン
フローティングペンや錯視に関して
タイプAの錯視
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/162160/LL_img_162160_1.jpg
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Animation Floating Pen アニメーションフローティングペン
http://logic-products.com/lg_afp/
■フローティングペンとは?
誰もがどこかで見たことがある、液体が封入されていて、傾けるとその中を小さなカードに描かれた絵が静かに移動するペンです。その移動距離、わずか4センチメートルたらず、カード端から端までいくのにかかる時間は6秒ほどです。
このフローティングペンは、世界各国で売られていて、それぞれご当地のお土産グッズになっています。ベルリンなら、街の風景の中をシンボルである熊が移動するペン、プラハなら、やはり街を象徴するトラムが古い街なみの中を走るペン、といった具合です。
ご当地ものばかりではありません、ニューヨーク近代美術館MoMAや新聞社のニューヨークタイムズなど企業もグッズやノベルティとして作っています。日本では、このフローティングペン「ああ懐かしい」という世代の人たちがいます。アニメーションフローティングペンの製作者も、子供の頃に東京タワーのフローティングペンを買ったそうです。それが、ここ数年、若い人たちにもフローティングペンの人気が出てきたのをご存じでしょうか?
理由は、アーチストのフローティングペンが増えたこと。たしかに、自分の好きな音楽グループがいつでも手の中で動くって楽しいことです。また、三鷹の森ジブリ美術館や森美術館などのミュージアムショップでも見かけるようになりました。フローティングペンといわれて、いわゆるヌードペンを想像する人もいると思います。ペンを傾けると服が消える。あれも構造は違いますがフローティングペンの一種です。
アニメーションフローティングペンは従来のフローティングペンに錯視のアニメ効果を付け加えたペンです。
■フローティングペンの歴史
「フローティングペン」は1946年にデンマークのエスケセン社で生まれたものだそうです。
エスケセン社は1946年デンマークの首都コペンハーゲンから1時間程 車で西に向かったストアメルローズという田舎町で誕生しました。1951年エスケセン社に初めてフローティングペンの発注を出したのはエッソという石油会社でした。石油をオイルに見立てた中にオイルドラム缶を模したフロートを入れ動かしたのです。企業の特色を活かしたオンリーオリジナルデザインの誕生です。エスケセン社はこのアイデアをさらに発展させ、現在のようなプリントされたフイルムをペン軸の中でフロートさせる技術を開発しました。
意外だと思われるかもしれませんが、日本はもちろん、ハワイやパリ、世界中にあるフローティングペンを全てデンマークの工場で生産しています。
■錯視アニメーションの歴史
1890年代後半に始る目の錯覚を利用した昔からある遊びです。コマに分けたイラストの上にシマ模様のシートを重ねて動かすとイラストが動いて見えます。
錯視というと特別なものに聞こえるかもしれませんが、テレビも映画もパソコンもスマートフォンも光の組み合わせで動いているように見える錯視。我々は、錯視の中で暮らしているといっていいかもしれません。
■利用している錯視は3種類
◯TYPE A Barrier Grid Animation (バリアグリッドアニメーション)
A Cat in a Pen, Walkingでは、かわいいネコが、A Man in a Pen, Walkingでは人がペンの中で歩いているように見えます。原理は、「錯視アニメーションの歴史」で触れたシマシマの裏側に特殊な画像をスライドさせることで生じる「バリアグリッドアニメーション」というしくみが使われています。
特殊な画像とは、たとえばネコが歩いている6コマのアニメーション図形を縦に細かく切り刻んで、シマシマの幅にあわせて隙間から順番に見えるようにしたものです。A Man in a Pen, Walkingは、人間が歩いているビデオ映像を切り出してアニメ化したものです。
ペンの中を小さなネコや人間がゆっくりと時には速足で歩くようすは、自分ひとりの癒しの時間を与えてくれそうです。
◯TYPE B Foot Step Illusion (フットステップイリュージョン)
A Cat in a Pen, 8-bit version(b)とA Cat in a Pen, 8-bit version(w)は、Type Aと同じくシマシマを使いますが、全く異なる「フットステップイリュージョン」と呼ばれている錯視を利用しています。ペンの中を移動するネコのイラストは足や頭の形がシマシマの幅にあわせて調整されています。
この錯視は人間の目がコントラストによって引きずられて見える(黒い線から少し黒い部分がはみだしても見えませんが、ある程度飛び出してくると認識される)という性質を利用しています。ちょうど8ビット時代のゲーム機のキャラクターのようなデザインなのでこの名前を付けました。
ネコのイラストがそのままカードに描かれているのに歩いて見えるのは、Type Aにはない不思議さです。気分転換して楽しい気分になりたいときに眺めるとよいでしょう。
◯TYPE C Barrier Grid Animation (バリアグリッドアニメーションの新しい試み)
WAVE、TANK 2 DUCK、KALEIDOSCOPEは、このペンのために新しく考案された錯視を利用しています。シマシマの裏側で特殊な画像をスライドするしくみは「バリアグリッドアニメーション」と同じですが、途中で描かれたキャラクターの動く「向き」や「大きさ」が変化します。
Type AとType Bが、ミニマルで絵柄も小さなデザインであるのに対して、Type Cではペンの中を移動するカードいっぱいの画像が大胆にアニメーションします。動きの途中でキャラクターが変化するのもこの新方式の特徴です。TANK 2 DUCKでは、次々に登場する「戦車」が動いているあいだに「アヒル」に変身します。シッポがぴょこんと飛び出す瞬間に注目ください。
これは、バリアグリッドアニメーションの表示原理を使いながら、それではできえなかった演出です。ビデオを見てしくみに関して想像してみるのも楽しいと思います。
■Animation Floating Pen 制作チーム
遠藤諭とさとうたくの2人を中心としてその協力者たちからなるアニメーションフローティングペンの製作を目的としたチームです。2010年にアニメーションフローティングペンの最初のバージョンを製作して、世界的なデザイン・建築系サイトのdesignboomで紹介され各国語に翻訳されました。また、フランクフルトで開催される文具見本市のpaperworld 2012では、ドイツデザイン会議(Rat furFormgebung/German Design Council)より「AsiaDesign - Excellence」を授与されています。しかし、このときは試験的な販売にとどまり、今回が、はじめての本格的なプロダクトとなります。また、制作に際しては米国のクラウドファンディングKickstarterにて目標額の192%を達成しました。
◯遠藤諭
クリエイター/編集者/リサーチャー A Project for Making a Floating Pen at least Once in my Lifeは、個人的なプロジェクトで、アイデアとコンセプト、データシミュレーションと全体のディレクションを担当。子供の頃にフローティングペンに出会ったときにすでに「自分もフローティングペンを作りたい」と思い、それを形にしたのがアニメーションフローティングペン。1983年にサブカル雑誌『東京おとなクラブ』を創刊。1990年より日本を代表するIT専門誌『月刊アスキー』の編集長をつとめる。雑誌編集のかたわらミリオンセラーとなった『マーフィーの法則』や『「超」整理手帳』などを手掛ける。大学ノート「Thinking Power Note」のプロジェクトのメンバーでもあり、その収益による視覚障碍者支援のノートPC寄贈は2017年末までに100台に達した。
耳栓コレクターとして「マツコの知らない世界」(TBS)に出演。
◯さとうたく
グラフィックデザイナー/皮革・金属・陶芸のクラフトアーチスト A Project for Making a Floating Pen at least Once in my Lifeでは、バリアグリッドアニメーションのためのビデオと各フレームのイラストレーションに加えて、ペン本体とパッケージのアートディレクションを担当。ポスター、CD、企業ロゴ、布製品のプリント作品のほか、エディトリアルデザイナーとして『月刊アスキー』をはじめとする雑誌、国立科学博物館「テレビゲームとデジタル科学展」公式図録のアートディレクションなど書籍多数。
■Spec(スペック・製品仕様)
ペン軸は、Type A、Bがマットブラック、
Type Cはカラー軸。クリップは、Type A、Cがメタリック、Type Bはマットブラックです。
油性ボールペンで黒インク、ボール径0.8mmです。
材質本体 :ABS樹脂、クロム鋼、ミネラルオイル
外装 :PET
インク色・太さ :黒・0.8mm
安全性ペン本体 :欧州玩具規格 EN71 part3取得
内包オイル :米国FDA取得
対象年齢 :12歳以上
製造 :デンマーク エスケセン社
重量 :13.9g
Animation Floating Pen アニメーションフローティングペン
http://logic-products.com/lg_afp/
■会社概要
商号 : 株式会社ロジック
所在地 : 〒630-8141 奈良県奈良市南京終町1丁目179番5号
URL : http://logic-products.com/