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肌にも免疫があった!美しい肌のカギは「肌免疫」 皮膚科医が解説!細胞レベルの美肌アプローチとは?



美肌アプローチとは?


ベビーランゲルハンス細胞


善玉菌、悪玉菌、日和見菌


毎日のスキンケア

SHISEIDO PR事務局は、肌本来の美しさを引き出すために重要な肌免疫の働きに関して、資生堂研究員の細井 純一さんと、Y'sサイエンスクリニック院長の日比野先生に解説をいただきました。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/156963/LL_img_156963_1.jpg

美肌アプローチとは?



体の免疫力が低下すると風邪を引いてしまうように、シミやシワといったすべての肌トラブルには「肌免疫」が関係していることを知っていますか?「肌免疫」とは肌本来が持つ防衛機能のこと。紫外線や大気汚染、乾燥などの外側からの刺激や、栄養バランスの乱れ、ストレスといった内側からの影響から肌を守るためには、この防衛機能の働きが大きなカギとなるのです。



「肌免疫の向上には、肌免疫をコントロールする役割を持つランゲルハンス細胞の活性化と、肌の常在菌のバランス。」と語るのは、美容と皮膚に詳しいY'sサイエンスクリニックの日比野 佐和子先生です。また、皮膚とこころ・全身の関係について研究されている、医学博士で資生堂研究員の細井 純一さんに「肌免疫」を高めるために大事なランゲルハンス細胞の働きについてご解説いただきました。





◆ 「肌免疫」を高めるために重要なランゲルハンス細胞とは

【監修者】細井 純一(医学博士/資生堂)

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東京大学医科学研究所で学位取得後、米国NIH環境健康科学研究所において3年間癌抑制遺伝子の研究、ハーバード大学のCBRCにおいて4年間皮膚免疫の研究を行った後、資生堂研究所に入社。皮膚とこころ・全身との関係について研究を続けている。



ランゲルハンス細胞には2つの機能があります。

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(1)ばい菌や有害な化学物質などの異物を見つけて排除する機能

体に侵入してきたものに対し、悪いものなのかそうでないのかを判断し「悪いものだから攻撃しないといけない/無害だから攻撃しなくてよい」と全身の免疫系にどう対処すべきか情報を伝える司令塔のような役割があります。例えば、ランゲルハンス細胞を始めとする樹状細胞がばい菌などを捕まえ全身の免疫系に伝えると、そこで排除反応が起こるのです。つまり、肌はもちろん、体の内部で起きるトラブルを防ぐ大事な機能を持っているのです。



(2)紫外線や乾燥といった刺激への反応を鎮静化する機能

肌は外部と面しているので、常に紫外線や化学物質など様々な刺激を受けています。そういった刺激に肌が過剰に反応してしまうと肌トラブルにつながったり、肌の老化を加速させることに繋がってしまいます。トラブルを防ぐために、刺激に対する反応を鎮静化する必要があり、その役割をランゲルハンス細胞が担っています。



・ランゲルハンス細胞の減少が肌免疫の低下に繋がる

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ランゲルハンス細胞は、強い刺激にさらされると減少してしまい、また、ランゲルハンス細胞の元となるベビーランゲルハンス細胞(前駆細胞)が育たなくなってしまうのです。紫外線などの外的刺激だけでなく、精神的なストレスも減少させる大きな刺激になることが分かっています。



ランゲルハンス細胞の数が減少すると、有害な汚染物質や、ばい菌といった肌への侵入物を捕まえて排除することができずに、体への侵入を許してしまうことによって肌や全身の病気のリスクに繋がってしまいます。

また、刺激への反応を鎮静化する機能が低下すると、紫外線や乾燥、大気汚染などの悪影響に過剰に反応してしまい、シミやシワといった肌全体のトラブルを招きやすくなってしまうのです。



しかし、スキンケアや食生活など日頃の習慣を見直すことでランゲルハンス細胞の数を回復させる力を活性化することができます。肌の免疫機能を持つランゲルハンス細胞そのものを継続的に生み育て、最適な数にすることが健康で美しい肌には重要です。





◆ 肌は内臓の鏡!常在菌と肌の密接な関わり

【監修者】日比野 佐和子(Y'sサイエンスクリニック統括院長)

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大阪大学医学部大学院医学系研究科卒業・博士課程修了。現、大阪大学医学部大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学講座特任准教授。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長を経て、平成25年に当院 院長に就任し現在に至る。TVや雑誌へも多数出演。



肌には無数の常在菌が存在しており、この存在が美肌を作るカギを握っています。肌の常在菌は腸内環境と同じように善玉菌、悪玉菌、日和見菌の三つに分けられ、皮膚の環境を健康に保つためにうまくバランスを取り合っているのです。善玉菌の活動が弱まって悪玉菌が増えすぎると、肌荒れやニキビといった肌トラブルが起きやすくなりますが、悪玉菌も外からのウィルスや異物の侵入や攻撃から肌を守るという重要な役割があります。



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どれかの菌が多い・少ないから良いという訳ではなく、常在菌の構成バランスを整えることによって肌のバリア機能を高めることができるのです。善玉菌の一つである表皮ブドウ球菌は皮脂をエサに脂肪酸を生成し、肌を弱酸性に保つ働きがあるのですが、洗顔料で洗いすぎると皮脂が落とされ、一時的にアルカリ性になってしまうことで悪玉菌の活動が活性化して皮膚の水分量を保つバリア機能が低下し、乾燥や肌荒れといったトラブルが起きやすくなります。

「肌は内臓の鏡」と言われるように、ストレスや生活習慣の乱れによって腸内環境が悪化すると体全体の免疫力が低下し、同時に肌の常在菌のバランスも崩れて「肌免疫」も下がってしまいます。肌本来が持つバリア機能=「肌免疫」は常在菌のバランスを保つこと、そして「肌免疫」をコントロールする役割を司るランゲルハンス細胞の働きを高めることが非常に大切です。





◆ 肌免疫を高める美肌へのアプローチとは

毎日の習慣を見直すことによって肌本来の持つバリア機能である「肌免疫」を高めることができると言えます。今日から実践できる「肌免疫」のために気を付けるべきポイントを日比野先生より解説します。



(1)毎日のスキンケア

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紫外線や大気汚染物質といった毎日肌が受ける刺激に対して、外側からしっかりと対処することは肌免疫を低下させないためにはとても大切です。



◇美容液を取り入れた丁寧な保湿

日頃のスキンケアでは、乾燥して肌の生まれ変わりのターンオーバーを妨げないよう、丁寧な保湿を心掛けましょう。肌トラブルを未然に防ぐために、いつもの化粧水・乳液の手順に美容液を取り入れて、しっかりと肌に浸透させることによって「肌免疫」を高め、内側からハリのある透明感溢れる肌になります。



◇スキンケアには刺激の強い成分を極力避ける

界面活性剤や防腐剤(パラベン)といった刺激の強い成分をなるべく避けて肌への負担を軽減しましょう。クレンジングや洗顔を行うときに強く擦りすぎることも、柔い肌には刺激になってしまうため要注意です。



(2)バランスのいい食生活

食生活はとても大切で、胃腸の環境がよくなると肌免疫も安定して皮膚の状態も改善されます。バランスよく栄養を摂り、身体内側から美しくなりましょう。肌免疫を高めるためには、以下の食材を摂るように心掛けましょう。



◇ 抗酸化作用のあるカラフルな野菜(にんじん、小松菜など)

緑黄色野菜に含まれるβカロテンには皮膚や粘膜の免疫力をアップさせてくれると言われており、紫外線やストレスでダメージを受けてバリア機能が低下したお肌をサポートしてくれます。朝の野菜ジュースなどは手軽に摂れるためおすすめです。



◇ 保湿力を高めるタンパク質(肉、魚、大豆など)

皮膚を形成する素であるタンパク質が不足すると、新陳代謝を妨げ肌を老化させて、たるみやくすみの原因に。同時に、肌のハリや弾力を保つコラーゲンの源でもあります。



◇ ビタミンC(キウイ、いちご、みかんなど)

皮膚や粘膜を健康に保つために必要不可欠なのがビタミンC。コラーゲンの生成に必要不可欠で、肌のターンオーバーを整える作用があります。



(3)自分なりのストレス解消法を見つける

メンタルはホルモンバランスと大きく関わっており、ストレスを感じるとストレスホルモンが増えることで活性酸素を増やしてしまいます。活性酸素は強い酸化力を持つ物質で、細胞を酸化させて老化を加速させたり、炎症を引き起こしたりするため、肌トラブルの大敵です。現代のストレス社会ですぐに生活習慣を変えるのは難しいかもしれませんが、どんなに些細なことでも、自分なりにストレスを解消できる方法を複数持って実践することが大切です。



◇細井研究員のPoint

模擬面接のストレスに関する実験によると、面接前に比べて緊張した面接後はランゲルハンス細胞が減少するという検証結果もあり、ストレス負荷がかかることによって肌にも大きな影響をもたらすことが分かっています。

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