Fig.1 イノベーションへの道筋と過程と目的の深層を分析する思考過程例
Fig.2 イノベーションの考え方の系譜と当社が考えるイノベーションの定義
Fig.3 イノベーションへの道筋と過程
Fig.4 イノベーションの観点体系
コーポレートサイトURL: http://www.clem.co.jp/
【当社が考えるイノベーション】
今あるパラダイム(思考の枠組み)の下で起こす新事業の開発とは異なり、イノベーションは、(1) 新たなコンセプト、新たな技術、新たなビジネスモデル等を、(2) 新たなビジネスのプラットフォーム(基盤)として社会に普及させて、(3) 市場の競争環境のみならず社会的風土や社会システムの発展を促し、(4) そこから新事業を持続的に創出していくことのできる新たなパラダイムを生み出していくことと当社では定義しています。
【イノベーションへのストーリーを生成する“創造的思考モデル”】
当創造的思考モデルは、経営者のビジョンや商品コンセプト等に込められた言葉からイノベーションへのストーリーを効率的に生成していく思考モデルです。
1. 入力としてピックアップする言葉は、事業を通して実現したいこと、すなわち、事業の目的を表現したキーワード(以下、インタレストキーワード)です。このインタレストキーワードは、当社がイノベーションへの道筋と過程を描くために洗い出した105個のイノベーションの観点(イノベーションへの道しるべとなる)に内包されるキーワード(以下、コロケーションワード、現在約1,500個をキーワードデータベースに登録)と比較し結合親和性(一致数)として評価されます。
2. イノベーションの各観点は、相互に因果関係性とその影響の強さによって結びついた“イノベーションを思考するネットワーク”を形づくっており、この思考のネットワークを辿っていくことでイノベーションへの道筋と過程を描くことができます。観点との結合親和性によって思考のネットワークにマッピングされたインタレストキーワードも、イノベーションへの道筋と過程へと紐づけられていきます。
3. より強い結合親和性で“イノベーションを思考するネットワーク”と結びつく様にインタレストキーワードをリデザインしていくことができます。このリデザインの過程は、事業の目的を深掘りしていく思考プロセスに相当します。
4. 最後に、イノベーションへの道筋と過程を辿って言葉として表現していくことによりイノベーションへのストーリーを生成することができます。
※「Fig.1 イノベーションへの道筋と過程と目的の深層を分析する思考過程例」参照
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/152766/LL_img_152766_1.png
Fig.1 イノベーションへの道筋と過程と目的の深層を分析する思考過程例
「Fig.1 イノベーションへの道筋と過程と目的の深層を分析する思考過程例」は、自動運転技術の視点からの思考モデル例です。一般的に、この分野の技術は、それ自体がイノベーションとして捉えられています。しかし、単に、製品としての自動運転自動車の開発ということだけでなく、社会的課題の解決、将来のモビリティの変化やモータリゼーション文化の変容、あるいは、経済環境や社会環境の変化を踏まえた社会システムのリエンジニアリング(再構築)の下に、交通システムの全体最適を目的とした無人運転自動車をイノベーションとして描かれていなければなりません。
ここで、全体最適としているのは、Fig.1の全体像を包括しているということですが、事業者の思いが込められたビジョン、すなわち、未来における社会的価値の創造というイノベーションへのストーリーが映し出されていなければなりません。
【特徴】
1. インタレストキーワードとコロケーションワードの結合はセレンディピティ(出会いによる発見)を引き起こします。
2. より強い結合親和性で“イノベーションを思考するネットワーク”と結びつけられる様にインタレストキーワードをリデザインしていく過程は、人工知能の深層学習のプロセスを想起でき、かつ、人間の心の奥底にあって自覚できていない真に目指していきたい目的を見つけ出していく深層分析の思考過程と類似しています。
3. イノベーションのストーリーを描いていくプロセスは、小説を描いていく思考プロセスと類似しています。当創造的思考モデルでは、イノベーションの観点間の様々な因果関係からヒューリスティックにストーリーを描いていくことになります。
【サービスの内容】
本サービスの基本的な考え方は「あなたのビジネスで社会を変える」であり、これまであるビジネスプランを入力としてイノベーションプランを描いていくサービスとなります。今回拡張したサービスの根幹は“創造的思考モデル”であり、下記の創造的思考モデルを実現したツールにより「イノベーションへのストーリーを生成する」サービスを提供いたします。
(1) 目的の深層分析ツール
インタレストキーワードとコロケーションワードの結合親和性を評価し、インタレストキーワードをリデザインしていく過程を支援する(今回強化したサービス)
(2) イノベーションを思考するネットワーク
インタレストキーワードをイノベーションの道筋と過程へと結びつけていく(これまでにリリースしてきたサービス)
(3) イノベーションへのストーリー作成支援アプリ“Innovation Transforming”
イノベーションへのストーリーの作成を支援ツール(これまでにリリースしてきたサービス)
サービスの概要は下記URLをご参照下さい。
http://www.clem.co.jp/sonosaki-planning-design-concept
【成果物書式】(必要に応じて下記のドキュメントをお客様とご一緒に作成して参ります)
当成果物書式は、上記分析モデル、分析アプリによって思考した結果をドキュメント化する(記録として残していく)ための書式体系です。当プランニングサービスでは、これら書式を提供し、貴社スタッフがドキュメントとして将来にわたり残していけるようにご支援いたします。
・問題の深掘り分析図(PDA 分析図“Problem Deep Analysis”)
・目的の深層分析図(PBS 分析図“Purpose Breakdown Structure”)
・Before-After 分析図
・価値分析図
・戦略体系図(ストラテジーマップ)
・KPI 体系図(見透せる化)
・WBS “Work Breakdown Structure” 等
成果物の詳細については下記URLをご参照下さい。
http://www.clem.co.jp/deliverables-of-service-for-sustainable-innovations
【メリット】(想定される企業価値の創造)
1. 一つの事業には、その事業の範囲における収益性と寿命(市場に受け入れられる期間)があります。イノベーションは未来社会の価値を創造するものであり、一つの事業がその生涯において得ることのできる収益を超えて、企業経営の柱として、長期的に安定した収益源となっていくものです。
2. イノベーションを巻き興すことによって企業価値(コーポレートブランド)を高めることができます。しかしそれだけでなく、イノベーションを巻き興した企業としての名声は未来にも波及します。
3. 目の前のことばかりでなく、将来の社会における価値創造にも目を向ける経営を実現し、従業員もまた、未来志向の行動を起こせるようになります。
4. 未来志向の行動を起こせる組織は、組織のダイナミズムを生み出し、生産性の向上を図れるばかりでなく、クリエイティビティを高めていくことも可能になります。
※ 本イノベーションプランは、金融機関からの融資、投資家からの投資を得られるような事業計画書を作成するものではありません。事業計画書は、本イノベーションプランをもとに事業化をしていく際に作成していくことになります。
■「イノベーション」とは
イノベーションは、そもそもは経済成長のための理論から導き出された概念です。新商品が新たな需要を創り出し経済が成長していく一方で、需要が満たされてくると経済成長は鈍化し始めるため、それまでの事業を変革して、それまでの市場を一変させる新たな基軸に基づく商品を生み出していくことが必要になります。すなわち、イノベーションは非連続に、かつ、市場の創造的破壊をともなって起こるものであるとされます。イノベーションは何もないところから新たなものが突然出現するというものでもありません。イノベーションは、既存事業が作り上げた社会環境の上に新たな創意工夫が積み上げられて実現されていくものと言えます(新結合)。
*『経済発展の理論(上下)』, シュムペーター(J.A. Schumpeter), 塩野谷祐一, 中山伊知郎, 東畑精一(共訳), 岩波書店, 1977.(“Theorie der Wirtschaftlichen Entwicklung,2.”,1926.)を参考に定義
■「イノベーションへの道筋」は、当思考モデルにおいては下記の様に定義しています。一般には、これらが個別に考えられていますが、当イノベーションへのストーリーでは、これら全てが結びつけられています。
1. 技術が切り拓く未来像
2. 社会の発展
3. 経済成長
4. 社会的課題の解決
5. 組織・人の成長
■「イノベーションの過程」は、当思考モデルにおいては下記の様に定義しています。一般には、プロダクトの深化の過程から進んでいくと考えられますが、当イノベーションへのストーリーでは、社会システム、社会的風土、プラットフォーム、プロダクトから未来社会像全体を描いて参ります。
1. 社会システムの進化
2. 社会的風土の変容
3. プラットフォームの進歩
4. プロダクトの深化
■サステナブル・イノベーションズ株式会社について
当社では、サステナブル経営に向けた経営者向けのセミナーを過去38回開催し、累計約500名にご参加いただいています。その他、経営に関するナレッジデータベースの開発、セールスフォースオートメーションシステムの開発、市場開拓・営業支援コンサルテーションなど、企業経営コンサルティングに関する業務を包括的にサポートしています。
また、東京都の経営革新計画「ビジネス課題分析・解決策策定支援システムの開発と提供」(25産労商支第507号)※として承認を得た企業経営コンサルティング向けアプリケーションの開発も行っています。
※ 経営革新計画とは、中小企業が新たな事業活動に取り組むことにより経営の向上を図る計画のことで、中小企業新事業活動促進法に基づき、国や都道府県知事の承認が行われます。(なお、本経営革新計画は計画書に記載されている商品やサービスを承認するものではありません。)
■会社概要
商号 : サステナブル・イノベーションズ株式会社
代表者 : 代表取締役社長 池邊 純一
所在地 : 〒107-0061 東京都港区北青山2-7-26 Landwork青山ビル2F
設立 : 2009年10月
事業内容: 企業経営コンサルティング/NPO法人設立支援事業/
前各号に付帯する一切の業務
URL : http://www.clem.co.jp/