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大磯町でのロコミル受診者が3年間で1,000名を突破!見逃されがちな“女性のロコモ”が明らかに!



ロコミルの様子


ロコミル初回受診者の累計推移


3年間の初回受診者分類(2015-2017)


男女別3年間の初回受診者分類

大磯町(神奈川県中郡、町長:中崎 久雄)、東海大学(神奈川県平塚市、学長:山田 清志)、医療機器・材料メーカーのアルケア株式会社(東京都墨田区、代表取締役社長:鈴木 輝重)の三者は、2015年より大磯町の特定健康診査(集団健診)の場を活用し、参加者の運動器機能評価としてロコモティブシンドローム(以下:ロコモ)※1を診る「ロコミル」を実施して来ました。この「ロコミル」では、日本整形外科学会が定めた「ロコモ度テスト※2」に加え、下肢筋力測定を行い、要支援・要介護等の主要因である「運動器の障害」について評価します。



本事業は過去3年間で、初回受診者数※3が1,000名を超え、この結果から見えてきた地域住民の健康課題の傾向と、その課題を簡易に“見える化”することの可能性についてお知らせいたします。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/149476/LL_img_149476_1.jpg

ロコミルの様子



※1 日本整形外科学会が2007年に提唱。運動器の障害のために「立つ」、「歩く」などの移動機能の低下をきたした状態のことで、進行すると介護が必要になるリスクが高まる。

※2 立ち上がりテスト(脚力)、2ステップテスト(歩行能力)、ロコモ25(身体状態・生活状況調査)の3つのテストで移動機能の状態を確認する。

※3 ロコミルを初めて受診した人数。翌年に受診しても含まれない。





【1,000名超の健診結果から見えたポイント】

・特定健診(集団健診)受診者の約6割がロコモ!

・特定健診のみでは見逃されがちな“女性のロコモ”

・片脚で40cmの高さから立ち上がるだけ! 今日から始められるロコモのチェック





■特定健診(集団健診)受診者の約6割がロコモ!

2015年から開始した「ロコミル」の初回受診者の累計は初年度513名、次年度798名となり、2015年~2017年を合わせると1,004名が測定に参加しました(男性386名/年齢66.2±7.7歳、女性618名/年齢65.4±8.0歳)。



ロコモ該当者は全体の約6割(579名、57.7%)を占め、普段の生活では気付きにくい「運動器機能の低下」という健康課題が顕在化した形となりました。また、全体の10.2%(102名)がロコモ・メタボのダブルリスクに該当していました。このように、評価結果の“見える化”により各々が健康課題を自覚することで、課題に応じた目標設定ができるデータヘルス※4の考え方に基づいた効率的なアプローチが期待できます。



※4 特定健康診査(特定健診)や診療報酬明細書(レセプト)などから得られるデータの分析に基づいて実施する、効率のよい(PDCAサイクルを利用した)保健事業。厚生労働省が推進している。





■特定健診のみでは見逃されがちな“女性のロコモ”

男女別の結果から、女性ではロコモ全体(59.7%)がメタボ全体(6.8%)の約9倍となっており、「ロコモのみ」の該当率も半数(54.0%)を超えています。このことからロコモは男性と比べて特に女性が潜在的に多く該当する可能性の高い健康課題であり、主にメタボをスクリーニングする特定健診のみでは見逃されがちであることが明らかになってきました。

平均寿命が延び続ける一方で、自立した生活を送れる期間「健康寿命」との差が男性は約9年、女性はさらに多く、約12年もあるとされています。これは支援や介護を必要とする期間が、平均で9~12年もあるということを意味しており、早期からいかに介護予防としてロコモを予防できるかが重要となっています。

ロコモの予防や改善のためには、定期的に運動器機能をチェックし、自己の健康課題に気付くことが大切です。





■片脚で40cmの高さから立ち上がるだけ! 今日から始められるロコモのチェック!

1,004名のロコミル受診者において、ロコモ度テスト(立ち上がりテスト、2ステップテスト、ロコモ25)によるロコモ度該当者は579名おり、そのうち立ち上がりテストとロコモ25でロコモ該当となった人は527名(91.0%)、立ち上がりテストのみでロコモ該当となった人は412名(71.2%)いました。このことから3つあるロコモ度テストの中で、立ち上がりテストだけでも約7割のスクリーニングが可能となることがわかりました。

立ち上がりテストを用いることで、簡易にロコモのスクリーニングが可能となり、薬局や健診事業などの限られたスペースや人員という環境においても運動器への気づきを与えることが期待できます。



「ロコミル」は「ロコモを診る」という意味から名づけられ、日本整形外科学会策定のロコモ度テストとアルケア社製『ロコモスキャン』による下肢筋力測定を行い、運動器機能を評価します。「ロコミル」にて運動器機能の低下が認められた者に運動教室「おおいそアンチロコモ教室」への参加を促します。



なお、大磯町での「ロコミル」はH30年度も実施予定です。





【関係者紹介】

■大磯町(おおいそまち)

大磯町の人口は31,522名、高齢化率は32.6%に達しており、全国の高齢化率27.3%と比べ、高齢化が進行している※5。また団塊の世代の人口が多く、この先20年にわたり高齢化が進行すると予測されることから、健康づくり、食育、スポーツ推進に関して一体的な取組みを進め、健康寿命の延伸を目指している。町長は中崎 久雄(2010年12月より現職、現在2期目)。



大磯町ホームページ: http://www.town.oiso.kanagawa.jp/



※5 大磯町の人口、高齢化率は2017年1月1日現在、全国の高齢化率は2016年10月現在の数字





■東海大学体育学部生涯スポーツ学科

神奈川県平塚市の湘南キャンパスをメインキャンパスとし、北海道から九州まで全国に8キャンパスを展開。建学当初から文理融合を教育理念とし、人文社会・社会科学・自然科学のあらゆる学問分野を網羅する18学部77学科・専攻・課程を有する総合大学として発展。2018年4月に文化社会学部と健康学部を新設。



東海大学ホームページ: http://www.u-tokai.ac.jp/

・担当教員:体育学部生涯スポーツ学科 主任教授 野坂 俊弥(のさか としや)

[略歴] 1962年生まれ、早稲田大学教育学部卒業、筑波大学大学院体育研究科修了



※ 2016年度まで代表を務めた中村教授は、2017年3月に東海大学を退官し、現在、産官学事業の東海大学代表は野坂教授が務めております。中村先生には引き続き、教室のサポートをしていただいております。





■アルケア株式会社

アルケアは高齢社会におけるエッセンシャルパートナーとなることを目指し、ウンドケア、オストミー&コンチネンスケア、ロコモティブケア、ナーシングケア、ヘルスケアの5つの視点でケア現場に貢献する事業を展開しています。



社名 : アルケア株式会社

代表者 : 代表取締役社長 鈴木 輝重

売上高 : 142億円 (2017年6月末現在)

本社所在地 : 東京都墨田区錦糸1-2-1 アルカセントラル 19階

(〒130-0013)

事業内容 : 医療機器・医療用消耗材料の研究開発、製造、販売業

アルケアホームページ: http://www.alcare.co.jp

代表TEL : 0120-770-175

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