図1
図2
図3・図4
図5・図6
1. 最低気温20度が衣替えのサイン
夏物から秋物への衣替えの時期は、制服やクールビズなどでは10月1日を目安にしています。しかし、当社でテキストマイニングの手法を用いて分析(※1)を行なったところ、最低気温が20度を切ったところで長袖を着はじめるなど、衣替えを意識する傾向がみられました(2015年、当社調べ)。そこで、最低気温が20度になる予測日を「2017年衣替え前線」として作図しました(図1、協力:日本気象協会)。衣替え前線の日付を過ぎると夏物は着なくなっていきますので、夏物については「しまい洗い」つまり、「汚れを残さないようにしっかりお洗濯する」ことがおすすめです。
(※1):衣替えに関する生活者の声(Twitter)を、分析ツール「見える化エンジン」を使って独自に分析
【図1】
https://www.atpress.ne.jp/releases/135776/img_135776_1.jpg
2. 翌年の衣料トラブル回避は、「しまい洗い」次第
衣替えをした翌年、夏の衣類を出してみたら、トラブルが発生していることがあります。そこで、衣替えを行う20~40歳代男女852人にアンケート調査を行なったところ、衣替えの困りごと第1位は「黄ばみ」で、「しわ」「ニオイ」「色あせ」「虫食い」が続きました(図2)。
そこで、こうしたトラブルに見舞われないために、おしゃれ着をしまい洗いするときのポイントを紹介します。
【図2】
https://www.atpress.ne.jp/releases/135776/img_135776_2.jpg
3. おしゃれ着を「しまい洗い」するときのポイント(衣替えで困ったことTOP5への対応)
(1) 黄ばみ対策
Q. お悩みの声「白い衣類がいつの間にか黄色くなっていました。どうしてですか?」
A. 黄ばみの原因のひとつは「洗濯しても落としきれずに蓄積した身体から出た皮脂汚れ」です。皮脂汚れは、時間の経過とともに酸化することで変質し、黄色みを帯びていきます。黄ばみ予防のためには、衣類をしまう前に、蓄積汚れをできるだけ落としておくことが必要です。家庭洗濯のできるおしゃれ着の場合には、汗のつきやすいエリや袖、ワキが当たる箇所に、おしゃれ着用洗剤を直接塗布してからお洗濯をすると、皮脂汚れをしっかり落とすことができます。衣類に付いた汚れは、時間が経つほどに落ちにくくなります。衣替え前線の頃になったら、できるだけ早く夏物のしまい洗いをするとよいでしょう。
(2) しわ対策
Q. 衣替えで出した衣類がしわしわでした。お洗濯や収納のときにできるしわの対策はありませんか?
A. しまい洗いのときに、できるだけしわを作らない方法でお洗濯をします。しわのつきやすい麻のシャツは、型崩れ防止効果のあるおしゃれ着用洗剤を使い、洗濯機の弱水流コースでやさしく洗います。そのときに30cm×33cm程度の洗濯ネットに、シャツを丁寧にたたんで入れて(図4)から洗うと、よりしわは少なく洗いあがります。収納の際には重ねずに、立てて収納をすると、しわの抑制になります。
【図3】ワキが黄ばんだ衣類/【図4】
https://www.atpress.ne.jp/releases/135776/img_135776_3.jpg
(3) ニオイ対策
Q. 機能性肌着のニオイが気になります。弱水流で洗う洗濯表示が付いている場合、どうしたらよいですか?
A. 機能性肌着の素材である極細の化学繊維は、皮脂汚れに含まれるオレイン酸が繊維のすき間に入り込みやすく、ニオイが発生しやすいという特徴があります。弱水流で洗う洗濯表示の付いた機能性肌着は、おしゃれ着用洗剤と液体酸素系漂白剤でつけ置きをしてから(図5)、弱水流のコースで洗うと、ニオイの元となる汚れがよく落ちます。
(4) 色あせ対策
Q. ポロシャツやTシャツの色があせています。対策はあるのでしょうか?
A. 色あせは、普段のお洗濯や外干しをしているときに起こる可能性があります。一度色あせすると元には戻りませんので、色を守りたい衣類は、普段のお洗濯・しまい洗いにかかわらず、水道水の塩素による色あせを防止する効果のあるおしゃれ着用洗剤でお洗濯をします。また、日光による色あせを防ぐためには、「陰干し」もしくは「部屋干し」をして、直接日光が当たらないようにしましょう。どうしても日光が当たってしまう場合は、シャツを裏返しにして干しましょう。収納時に直射日光が当たらないようにすることも大切です。
【図5】つけ置く時間は30分から2時間以内
【図6】新品のポロシャツ(左)と色あせしたポロシャツ(右)の比較
https://www.atpress.ne.jp/releases/135776/img_135776_4.jpg
(5) 虫食い対策
Q. 夏物衣料のような、ウール以外の素材でも虫食いはあるのでしょうか?
A. ウールやシルクなどの動物由来の繊維と違い、そのほかの素材ではあまり虫食いのイメージがないかもしれません。しかし、綿のTシャツでも、食べこぼしや汗などの汚れがついているとそれが衣類を食べる害虫のエサになり食べられてしまうことがあります。何度も着た衣類はもちろんですが、一度しか着ていない衣類でも、必ず「しまい洗い」をしてから収納します。
4.【参考】夏用グッズのしまい洗い
(1) 夏用の帽子
ひと夏着用した帽子の内側は、汗やファンデーションなどで汚れています。来年もきれいにかぶれるように、家庭洗濯のできる帽子は、型崩れに気をつけてお洗濯しましょう。型崩れ防止効果のあるおしゃれ着用洗剤を使い、洗濯機で洗う場合には洗濯ネットに入れ弱水流コースで、手洗いをする場合には、やさしく押し洗いで洗います。仕上げに、防臭効果のある柔軟仕上げ剤を使うのもおすすめです。
干すときには陰干しにします。洗濯ネットを帽子に詰めて形を整え、ペットボトルなどにのせて乾かす(図8)と、きれいな形に仕上がります。ニット素材のものは平干しをしましょう。
【図7】汗汚れ部分に虫食いが起きた綿のTシャツ/【図8】
https://www.atpress.ne.jp/releases/135776/img_135776_5.jpg
(2) 夏掛け、敷きパッド
夏の汗がしみ込んでいますので、イヤなニオイや黄ばみが発生する可能性があります。しまい洗いの時には、汚れが目立つ部分におしゃれ着用洗剤など(※2)を前もってつけておきます。汚れている部分が広範囲に及ぶ場合はおしゃれ着用洗剤を手洗い濃度に薄め、スポンジなどを使用して塗布する(図9)のがおすすめです。その後、洗濯機の大物洗いコースで洗濯します。
干すときには物干し竿を2本使ったM字干し(図10)のように、風が通るように干すと早く乾きます。
(※2):洗濯物に付いている洗濯表示によっては、皮脂汚れに強い一般用液体洗剤でもお洗濯ができます。
【図9】【図10】
https://www.atpress.ne.jp/releases/135776/img_135776_6.jpg
■ライオン株式会社 お洗濯マイスター 大貫 和泉(おおぬき いずみ)
https://www.atpress.ne.jp/releases/135776/img_135776_7.jpg
消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士
洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。2児の母親としての経験と研究活動を融合し、主婦・母親・女性目線で日々のお洗濯に役立つ情報をお伝えします。
※ライオンの生活情報メディアLideaでは、関連したお洗濯情報を紹介しています。
検索:ライオン Lidea
https://lidea.today
夏物のしまい洗いに活躍するおしゃれ着用洗剤『アクロン』
https://www.atpress.ne.jp/releases/135776/img_135776_8.jpg
(左から)
アクロン フローラルブーケの香り
本体500ml/オープン価格
アクロン ナチュラルソープの香り
本体500ml/オープン価格
<商品特長>
(1) 繊維保護成分SAPAを配合。洗うことで制服やスーツなどのテカリを目立たなくし、着用時のテカリの発生を抑える効果があります。
https://www.atpress.ne.jp/releases/135776/img_135776_9.jpg
(2) シルキータッチ成分が繊維をコーティングして摩擦を防ぎ、着ている間の「こすれ毛玉」から衣類を守ります。
(3) 当社独自の高浸透ダメージケア組成が繊維のゆがみにすばやく働きかけ、1日着た後の首元・袖口などの“伸び・ヨレ”をケアして整えます。
(4) 洗濯中に起きる水道水の塩素などによる色あせを防ぎます。
(5) 型くずれを防いでやさしく洗います。
(6) 繊維に短時間で浸透し、ドライ(おしゃれ着)コースなどの弱水流でも汚れ・ニオイをすっきり落とします。
(7) 液性は中性で蛍光剤無配合。
(8) 心華やぐ『フローラルブーケの香り』と微香タイプの『ナチュラルソープの香り』の2種類を品揃え。
<アクロンのブランドサイト>
http://acron.lion.co.jp/
<消費者の方> お客様センター 0120-556-973