(C) Moomin Characters (TM)/人形製作:人形劇団ひとみ座
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(C) Moomin Characters (TM)/人形製作:人形劇団ひとみ座
▽公演詳細
http://famifes.nissaytheatre.or.jp/info/2017_info/moomin/index.html
【概要】
日時:2017年7月29日(土)・7月30日(日)11:00/14:30開演(全4回)
料金:S席4,000円/A席3,000円(中学生以下半額)
会場:日生劇場
原作 :トーベ・ヤンソン作『ムーミン谷の夏まつり』
(下村隆一 訳/講談社)
脚本 :長田育恵(てがみ座)
演出 :扇田拓也
舞台美術:乘峯雅寛(文学座)
人形美術:高橋ちひろ(人形劇団ひとみ座)
音楽 :阿部海太郎
出演 :人形劇団ひとみ座
■ここが面白い!3つの見どころ
(1) CGアニメの時代だからこそ、手仕事の人形劇
日生劇場では、言わば工芸品である人形を、伝統芸能の技術をもって操演し、私たちの生きる時代に書かれた児童文学の世界を再現することによって、舞台芸術としての人形劇の新たな可能性を追求したいと考えています。
本作「ムーミン谷の夏まつり」では、全長約1mの大きな人形を、人形遣いが後ろから抱え、頭部の中に仕込まれた「胴串(どぐし)」と呼ばれる木軸を握って操作します。人形遣いの姿が客席から見えるこの操演方法は、「出遣い」と呼ばれ、伝統芸能の文楽において典型的な技法です。
人形を製作・操演するのは、「ひょっこりひょうたん島」等で有名な人形劇団ひとみ座です。人形は、劇団内にある工房(アトリエ)で、劇団員の手によって、元型から作り上げられます。まるで小説から飛び出してきたような、ムーミンたちの活き活きとした姿は必見です。
伝統と現代とが融和して生み出される幻想的な空間を目指して、この人形劇のスタイルを、「パペット・ファンタジー」と名付けました。
デジタル・アニメーションや高度にCG処理された映像が当たり前の時代だからこそ、伝統の技術と手仕事によって作られた人形劇の世界を観ることは、普段は見失っている大切なことへの気づきにつながるかもしれません。
(2) 大人こそハマる!?「ムーミン」の魅力
人形劇の原作小説「ムーミン谷の夏まつり」では、災厄に見舞われながらも、それに負けずに生きるムーミンたちの姿が描かれています。昼寝用のハンモックやマーマレードの小瓶など、生活の中の小さなことを大切にするムーミンたちの朗らかさは、何気ない日常の大切さを教えてくれます。
また、この作品には、ミーサやフィリフヨンカなど、内向きで、自虐的で、悲観的なキャラクターたちが登場します。よくある子ども向けの道徳的な物語であれば、彼らの性格は明るく前向きな方へと矯正されがちですが、「ムーミン」の世界では、彼らのネガティヴな性格は、そのまま認められています。ムーミンの世界は、言わば「ありのまま」の自分を認め合う世界でもあるのです。
このように、「ムーミン」の物語は、児童文学でありながら、むしろ大人にとって共感できる魅力にあふれた作品なのです。今回の人形劇では、大人も子どもも楽しむことができるように、トーベ・ヤンソンによって描かれたこのオリジナルの世界観を忠実に再現することに力を注いでいます。
(3)歴史的瞬間!日本初の舞台化
日本で「ムーミン」が舞台作品として制作・上演されるのは、今回の日生劇場公演が、史上初の機会となります。日本では、特に70年代・90年代のテレビアニメによって有名な「ムーミン」ですが、原作の忠実な再現を目指す今回の人形劇を通じて、その新たな魅力に出会えるかもしれません。
■人形劇団ひとみ座について
1948年発足。翌年より、人形劇専門劇団として活動。子どもを対象にした作品をはじめ、シェイクスピア作品、安部公房や泉鏡花の戯曲、伝統人形の研究と継承をも活動の柱としている。代表作に、「ひょっこりひょうたん島」「リア王」「ゲゲゲの鬼太郎」「ズッコケ三人組シリーズ」など多数。
▽公式ホームページ
http://hitomiza.com/
■日生劇場ファミリーフェスティヴァルとは?
「日生劇場ファミリーフェスティヴァル」は、1993年に日生劇場開場30周年を記念して、親子で本格的な舞台芸術に触れていただくことを願いスタート。以来、国内外のバラエティに富んだ良質な舞台作品を低廉な価格でお届けしてまいりました。「未就学児から本格的な舞台作品に触れられる」「夏休みの自由研究テーマになる」と毎年大好評をいただいております。中学3年生まで大人料金の半額で観られるのも「日生劇場ファミリーフェスティヴァル」ならではの特典です。2017年も見応え十分な4演目を上演いたします。
なお、2014年からは作品の一部を「ニッセイ名作シリーズ」として全国各地の劇場で上演しています。