人型ロボットNAO活用イメージ
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/129085/LL_img_129085_1.jpg
人型ロボットNAO活用イメージ
1. 実証実験の背景と詳細について
当社の運営するレンタルオフィスは、2017年3月時点で95%という高い稼働率となっており、それに付随する多岐にわたる受付業務の煩雑化とサービス水準の標準化が課題となっておりました。 そこで、課題解決の第一歩として、人型ロボットNAOを活用したサービス業の生産性向上を調査しているソフトウェア開発の日本事務器株式会社 シンガポール駐在員事務所とSoftBank Telecom Singapore Pte. Ltdの開発・監修のもと、NAOの導入による受付業務の6%省力化を目標とした実証実験に参加しました。
具体的には、これまで社内に蓄積されたお客様から高頻度で聞かれる質問をNAOにインストールすることで、受付業務の繁忙期でも、お客様がいつでも知りたい情報をリアルタイムで聞くことを可能にしました。
また、オフィスを探している見込客が当社オフィスの見学に来た際も、当社スタッフが資料の準備や飲み物の準備をしている間に、NAOがレンタルオフィスの運営時間やサービス内容等の基本的な情報提供を代替することで業務効率化を図ると共に、情報提供業務の品質向上と標準化の実現に取り組みました。
2. 実証実験結果
NAOが受付業務の一部を代替したことで、スタッフ一人あたりの月間労働時間の約12時間に相当する受付業務の削減を果たしました。これは月間労働時間の約7.5%にあたるもので、当初の目標としていた数値を僅かに上回るものです。特にオフィス周辺の文房具屋や花屋、鍵屋、郵便局等、お客様がオフィスを利用するにあたって、日常的に使用する施設の情報提供については、お客様自身がNAOを活用することで受付スタッフよりも迅速かつ正確に情報提供ができることが判明しました。
さらには、レンタルオフィスを利用するお客様同士が、NAOをきっかけにコミュニケーションを図るケースも散見され、人型ロボットが人と人とを繋ぐコミュニティの形成に役立ち、顧客満足度の向上に寄与したことも新たな発見となりました。
3. 今後の展開
今回の2か月間におよぶ実証実験の結果を踏まえたうえで、ソフトウェアのアップデートにより、さらなる受付業務の効率化や情報提供の範囲・方法を拡大させる方針です。
今後は、受付スタッフがダイレクトにWebに登録した情報を、随時、必要なタイミングでNAOがお客様へ提供できるようにアップデートしていく予定です。
このアップデートにより、お客様を最も熟知している受付スタッフのノウハウを直接NAOに伝承し、情報の質や提供範囲を今までよりスムーズかつタイムリーに提供し、お客様にとってさらに有用なものへと進化させていく予定です。
■クロスコープシンガポール会社概要
社名 : CROSSCOOP SINGAPORE PTE LTD
所在地 : 80 Robinson Road #10-01A, Singapore
資本金 : SGD 450,000
代表者 : 庄子 素史
事業内容: インキュベーションオフィス「CROSSCOOP SINGAPORE」の運営
URL : https://crosscoop.com/office/singapore
■日本事務器株式会社 シンガポール駐在員事務所概要
事務所名: Nippon Jimuki Co.,Ltd. Singapore Representative Office
所在地 : 80 Robinson Road #10-01A, Singapore
代表者 : 桝谷 哲司
業務内容: 東南アジア域内のICTサービスにおける事業機会の調査・検証
URL : http://www.njc.co.jp/