表紙
幸福論や幸福学には、古今東西、数え切れないほど多くのものがありますが、そのほとんどは哲学や心理学のフィールドで語られています。そんななか、異色の幸福論が一冊にまとめられました。世界的理論物理学者とロボット工学の第一人者が「理系の幸福論」を自在に語った対談本です。
本書では、首のない自画像、神ののぞき穴、自由意志の有無、森のネットワークなど、さまざまな事象を科学者特有の視点で解析しながら、人間とロボットではどちらが幸せなのかを検証していきます。
素領域理論とヒューマンインタフェースの邂逅により判明した事実とは何か?意識よりも0.35秒も早い無意識の威力で人は幸せになれるのか?その答えが明確に提示されています。
【本書の構成】
第1章 人間は神かロボットか
第2章 愛の形・幸せの形
第3章 森は何でも知っている
第4章 幸せと愛の統一理論
【本書の概要】
書名 :人間はロボットよりも幸せか?
~「幸せの方程式」を2人の科学者が解き明かす~
著者 :保江 邦夫・前野 隆司
体裁 :46判・並製・192ページ
価格 :1,512円(税込)
発行日:2017年5月16日(火)
ISBN :978-48376-7257-9
発行所:株式会社マキノ出版
〒113-8560 東京都文京区湯島2-31-8
ご注文:03-3815-2981(販売部)
【共著者略歴】
保江 邦夫(やすえ・くにお)
岡山県生まれ。東北大学で天文学、京都大学大学院と名古屋大学大学院で理論物理学を学ぶ。スイスのジュネーブ大学理論物理学教室に職を得、スイスの天才物理学者シュテュッケルベルク博士の影響を強く受けた。現在、ノートルダム清心女子大学大学院教授を定年退任後の自由な時間を楽しんでいる。理学博士。専門は理論物理学。主に確率論の枠組で量子力学や場の量子論の基礎づけを行ってきた。変分学を確率過程に拡張した確率変分学を開拓し、その応用としてそれまで存在しないと考えられてきた量子力学における最小作用原理の存在を示したことで世界的に知られる。
前野 隆司(まえの・たかし)
山口県生まれ。東京工業大学理工学研究科機械工学専攻修士課程修了後、キヤノン株式会社でカメラの研究職に従事したのち、慶應義塾大学教授に転ずる。ロボット工学に関連して、人工知能の問題を追いかける途上で、人間の意識に関する仮説「受動意識仮説」を見出す。ヒューマンインターフェース、ロボット、教育、地域社会、ビジネス、幸福な人生、平和な世界のデザインまで、さまざまなシステムデザイン・マネジメント研究を行っている。現在、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。