院長 生野 信弘
リワーク風景
最近の厚生労働省の調査では、うつ病になって病気休暇を取った大企業の社員の約半数が、復帰後に再発し、病気休暇を再取得していたと、結果をまとめています。社員1,000人以上の大企業など35社を対象に、2002年4月からの6年間にうつ病と診断され、病気休暇を取得した後に復帰した社員540人の経過を調べました。その結果、うつ病を再発して病気休暇を再取得した人の割合は、復帰から1年で全体の28.3%、2年で37.7%と高く、5年以内で47.1%とあり、社会問題ともなっています。
三田こころの健康クリニック 院長 生野 信弘は、この様な社会問題に対し、適切な医療サービスを提供するために、リワークプログラム(職場復帰支援)を開発、提供開始することといたしました。またさらに、期間を定めたリワークプログラム(職場復帰支援)では補いきれない問題を解決するため、日本では初めての試みとなる、再発・再休職防止のためのリテンションプログラム(継続勤務支援)を開発、提供を開始することといたしました。
■リワークプログラム(職場復帰支援)
三田こころの健康クリニック新宿の職場復帰支援(リワーク)プログラムでは、社会リズム療法による『生活習慣の見直し』、リズム作りによる『身体的機能の改善』、認知行動療法をはじめとした心理プログラムによる『心の変容』『精神性の向上』、社会の中で生き抜く力『人間関係構築力』『ソーシャルスキル』『セルフケアマネジメント』を身に付けます。
自然治癒力(レジリエンス)を高めることで、無理せず心地よい生き方を学んでいただきます。
■プログラム詳細
・社会リズム療法を基にした生活リズムの土台作り
・認知行動療法により、事実・認識の受け止め方を学び、行動を変容する
・アサーショントレーニングにより、自他を肯定した伝え方、相談のスキルを学ぶ
・構成的エンカウンターグループにより、自己理解・他者理解を促進する
・マインドフルネスにより、自身の感情との付き合い方、囚われない生き方を学ぶ
・心理ゲームによる自己開示と他者貢献体験を通して、自分の居場所作りを学ぶ
・模擬会社プログラムによるソーシャルスキルトレーニング(報連相の本意)
・独自の運動プログラムにより、脳機能改善・身体機能改善に取り組む
・ストレスを知り、ストレスコーピングを学ぶことで、ストレスコントロールを習得する
・疾病教育により、自身の病気への付き合い方を学ぶ
※ 安心感を感じられる『安全な場』としてのリワークプログラムでは、自己肯定感や自己受容を高める環境づくりを大切にしています。
■リテンションプログラム(継続勤務支援)
リワークプログラムで学んだ知識の実践を主な内容とします。
リワークプログラムを修了後、復職した現場でうまく行かなかった事例を基に、時短勤務期間を利用して、社会リズム療法を基にした生活習慣の振返り、認知行動療法アドバンスプログラム、アサーショントレーニング アドバンスプログラムをおこない、学んだことを自分で実践できる力にして気分障害の再発を防止し、心地よく働き続けることができる自分へと変わっていきます。
■三田こころの健康クリニック(心療内科・精神科) 概要
診療所名: 三田こころの健康クリニック 新宿
標榜科目: 心療内科・精神科
現在地 : 〒108-0073 東京都港区三田2丁目11-7
藤和シティスクエア三田ノースウィング903
移転先 : 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-1-2 白鳥ビル2階
電話番号: 03-4405-6947
院長 : 生野 信弘
設立 : 2011年10月
スタッフ: 看護師、作業療法士、臨床心理士、精神保健福祉士、他
URL : http://www.ipt-clinic.com/
クリニック概要:対人関係療法外来 摂食障害(過食症、むちゃ食い症)、うつ病、慢性うつ病(気分変調性障害)、双極性障害(躁うつ病)に対する対人関係療法による治療を専門としております。移転後は、摂食障害治療専門外来とともに、うつ病/うつ状態、双極性障害、適応障害など気分障害の方向けのリワークプログラム(職場復帰支援)と、再発・再休職防止のためのリテンションプログラム(継続勤務支援)を合わせて提供していきます。