リビングケアマイスター
狙い・当たり位置
便器内での尿ハネ
立って小用・奥狙いの場合
今回は小用時のスタイル別に、便器の内部に飛び散る尿ハネの様子を観察し、さらに、トイレ使用後に水で流しても洗浄しきれず便器内に尿ハネが残りやすいポイントついて検証しました。
※ 小用をした際に飛び散る、尿および尿とトイレの水が混ざった細かい水滴のこと
1．狙いは、水たまりの“中央”！便器内での尿ハネを防ぐ小用スタイルをモデル実験で確認した。
・「立って小用」では“奥狙い”での尿ハネの飛び散りが多く、“中央(水たまり)狙い”なら尿ハネが少ない
・「座って小用」では、“手前に当たる”と尿ハネが多くなり、“中央(水たまり)に当たる”なら尿ハネが少ない
2．便器の奥と便座の隙間と、手前のふちウラが洗浄ポイント！水を流しても便器内に尿ハネが残っていた。
・「立って小用 奥狙い」では便器と温水洗浄便座の隙間付近に汚れが残りやすい
・「座って小用 手前に当たった場合」では手前のふちウラに汚れが残りやすい
■調査・検証の結果
1．狙いは、水たまりの“中央”！便器内での尿ハネを防ぐ小用スタイルをモデル実験で確認
青く着色した水を使って、立って小用(男性)と、座って小用(女性)のモデル小用時の便器内を観察しました。立って小用では奥狙いと中央(水たまり)狙いを比較し、座って小用では手前と中央(水たまり)に当たった場合を比較しました。
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実験方法：
・立って小用：成人男性が1回の小用で排泄する平均値に従い、300ccの青く着色した水(青色1号色素0.1％水溶液)を、注射器で「奥もしくは中央(水たまり)」のそれぞれの位置を狙って放出し、便器内を撮影
・座って小用：成人女性が1回の小用で排泄する平均値に従い、250ccの上記条件で着色した水を、便座の高さから「手前もしくは中央(水たまり)」に当たるように注射器で放出し、便器内を撮影(使用した便器は、TOTO株式会社製のCS325BP)
その結果、立って小用を奥狙いですると便器内に多くの尿ハネが観察されました。一方、中央(水たまり)狙いでは便器内の尿ハネが少なくなることが分かりました。また、座って小用する場合、手前に当たった場合に便器内への尿ハネが多く、中央(水たまり)に当たった場合には尿ハネが少ない結果となりました。
2．便器の奥と便座の隙間と、手前のふちウラが洗浄ポイント！水を流しても洗浄しきれず便器内に尿ハネが残っていた。
次に、便器内への尿ハネ汚れが多い条件(立って小用・奥狙いと、座って小用・手前に当たる場合)について、水を流すこと(フラッシュ)による尿ハネ汚れの洗浄の様子を小型カメラにより内側から観察してみました。
＜立って小用・奥狙いの場合＞
便器内の奥に尿ハネが多く見られましたが、今回検証に用いた渦巻き水流式トイレでは、少量の水流でも効率よく尿ハネ汚れは流され、便器内はほとんどきれいに洗浄されました。しかし、水流よりも上の水の流れが届かない部分や、便座と温水洗浄便座の隙間付近は、洗浄できずに尿ハネ汚れが残っていました。
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＜座って小用・手前に当たった場合＞
「座って小用」で比較的尿ハネの多い便器手前のふちウラ近辺を、水洗の前後で観察した結果、「座って小用」で生じる便器内の尿ハネは、トイレの水を流すことでほとんどきれいに洗浄されていましたが、水流が当たらない位置では尿ハネが残っていました。
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■まとめ
今回の検証では、便器内への尿ハネに着目してモデル実験を行いました。小用のスタイルによって尿ハネの飛び散りの程度が異なり、中央(水たまり)に当たるようにすると尿ハネを少なくすることができました。つまり、小用のスタイルに気をつけることで便器を汚さない工夫ができる可能性があり、できるだけ小用が水たまりに当たるように、具体的には、男性なら中央(水たまり)を狙う、女性なら少し深く腰掛けるようにすると、便器内の汚れを少なくすることができると考えられます。
また、便器内の尿ハネはトイレの水洗でほとんど洗い流されていましたが、水流が届かない部分、例えば、便器手前のふちウラや便器と温水洗浄便座の隙間付近などに汚れが残りやすく、お掃除の時に気をつけたい要注意ポイントと言えるでしょう。
＜ライオン リビングケアマイスター 杉本 美穂からお掃除アドバイス＞
【フラッシュでは洗浄しきれない便器内の尿ハネ残り！ポイントを知って効率の良いトイレ掃除を】
最近の便器は、汚れがつきにくい材質になったり少ない水量で流すことができたりと進化し、掃除しにくい「ふちウラ」も、お手入れしやすい形状に変わってきています。しかし、便器のふちの際(きわ)など、フラッシュの水が届かないために洗浄しきれず尿ハネが残ってしまうポイントがあることが、今回の検証で見えてきました。
便器内に尿ハネ汚れが残りやすいポイントを知っておけば、効率よくお掃除することができるようになります。
【フラッシュの水流が届かない便器のふちウラは、ブラシで掃除】
便器の中でも、フラッシュの水流より上の部分は、どうしても尿ハネが残ってしまう場所。尿ハネをそのまま放置してしまうと、尿が菌によって分解されて、ニオイの原因になったり頑固な「尿石」汚れになったりします。
この場所は、トイレ用洗剤とブラシを使った掃除をしましょう。トイレ用の洗剤をふちウラの奥まで届くようにしっかりとぐるっと一周かけて、トイレ用ブラシでこすります。その際、尿ハネが残りがちな便器の手前のふちウラを意識してこすります。
また、立って小用をする家族がいる場合は、便器の奥の温水洗浄便座の下部付近も忘れずにブラシでこすりましょう。
酸性タイプの洗剤を使えば、ガンコな尿石を溶かして落とす力がありますので、より効果的です。
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【便器と温水洗浄便座の隙間は、外してふき掃除】
便器と温水洗浄便座の隙間は、尿ハネが入りこんでも見えないところ。特に、立って小用する家族がいる家庭では、汚れが蓄積しやすい場所です。
お手入れできないと思っている方も多いかもしれませんが、最近の温水洗浄便座は便座が簡単に取り外しできるようになっているタイプがほとんどです。メーカーや機種によって外し方が異なりますので、取扱説明書に従って便座を外してください。
便座を外したら、トイレ用ふき取りクリーナーとトイレットペーパーを使って、便器の表面や温水洗浄便座の底面の汚れをふき取ります。汚れを落とすだけではなくしっかり除菌することもおススメです。
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詳しいトイレの掃除方法は、下記WEBサイトLideaで紹介しています。
「フチ裏」が決め手！便器の中のお掃除方法
https://lidea.today/articles/26
便座の奥や隙間も徹底的に！トイレを“しっかり掃除”するコツ
https://lidea.today/articles/555
◆杉本 美穂
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ライオン株式会社 快適生活研究所 リビングケアマイスター
消費生活アドバイザー。洗濯・掃除関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約5年間経験。
苦手なお掃除や食器の後片付けなどを手早くラクにできる方法などをお伝えするマイスター。
＜商品紹介(1)＞
“ふちウラ”の尿石汚れを溶かして落とす酸性洗浄剤
『トイレのルック 除菌消臭EX』
【商品特長】
・ガンコな「尿石」汚れも溶かして落とす酸性洗浄剤
・“ふちウラ”の奥までしっかり液が届く「ロングネックボトル」
・「トロ～リ濃い液」が“ふちウラ”や斜面に密着
・「まぜるな危険」の表示がない
・お得なつめかえ用も品揃え
【商品画像】
トイレのルック 除菌消臭EX
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左)本体／450ml
右)つめかえ用／350ml
オープン価格
＜商品紹介(2)＞
トイレットペーパーを使って簡単に拭き掃除できるトイレ用中性洗剤
『ルック まめピカ トイレのふき取りクリーナー』
『ルック まめピカ抗菌プラス トイレのふき取りクリーナー』
【商品特長】
・洗浄・除菌成分配合で飛び散った尿ハネや菌もすっきり落とせる
・トイレットペーパーがボロボロにならない
・700プッシュもできて経済的
【商品画像】
ルック まめピカ トイレのふき取りクリーナー
https://www.atpress.ne.jp/releases/119071/img_119071_9.jpg
左)本体／210ml
右)つめかえ用／190ml
オープン価格
ルック まめピカ抗菌プラス トイレのふき取りクリーナー
https://www.atpress.ne.jp/releases/119071/img_119071_10.jpg
左)本体／210ml
右)つめかえ用／190ml
オープン価格
＜消費者の方＞お客様センター 0120-556-973
