タヒチアンノニジュース
症例1
症例2
膠芽腫は、初期治療に放射線化学療法を用いても、平均生存が1年余りである極めて予後の悪い脳腫瘍です。そのため初期治療において、放射線化学療法を行う西洋医療のみならず、食事療法などの統合医療により予後を少しでも改善することが患者にとって望ましいとされています。
本研究では初期治療において、放射線化学療法と食事療法を併用することで予後が改善されるかどうかが検討され、ノニジュース、ニンニク油、インターナチュラルが食品として取り入れられました。その結果、以上3食品の併用療法で、日常生活、仕事に関して問題なく活動ができるレベルで従来にない良好な結果を得た症例を2例確認することができました。
この結果は、免疫力を下げ、正常細胞に障害をきたしうる放射線化学療法に、免疫力を上げ、抗がん作用のある食品(ノニジュース、ニンニク油、インターナチュラル)を併用することにより、身体に対する障害を減らし、治療効果を上げたためと考えられ、膠芽腫という悪性の脳腫瘍においても、初期治療から従来の放射線化学療法のみならず、有用な食品を併用することにより、予後を大きく改善する可能性があることが示唆されました。なお、これらの食品は患者さんのご希望により初期治療から提供されました。
【研究概要】
■方法
膠芽腫と診断され手術を施行後、放射線化学療法を行う初期治療において、症例1はノニジュース、ニンニク油、インターナチュラルを併用、症例2は初期治療においてノニジュース、その後をニンニク油、インターナチュラルを併用した。
※各症例詳細につきましては下記をご参照ください。
■併用食品
<ノニジュース>
モリンダ ワールドワイド インクの「タヒチアンノニジュース」を使用。ノニ(学術名:モリンダシトリフォリア)には有効成分として、ビタミン、ミネラル、酵素、アミノ酸など275種類以上の栄養素を豊富に含んでいることが確認されている。また、ノニジュースに含まれるイリドイド配糖体は抗酸化作用が高く、活性酸素による細胞の酸化、すなわち老化を防ぐ、癌細胞の増殖を抑制する働きがあることが報告されているほか、担癌マウスに対する抗がん作用も報告されている。
<ニンニク油>
すりおろしニンニクを入れたオリーブ油を湯せん(50度)で温め、数時間後にこし、作成。
アホエンを含むニンニク油は、保存性に優れており、かつ取り扱いが容易である。このアホエンの生理機能には、血小板凝集抑制作用、微小循環の改善作用、抗菌作用、抗腫瘍作用が報告されている。
<インターナチュラル>
小島 保彦 医学博士開発のサプリメント。紫ウコン、南瓜種子、トウモロコシハナ柱、ケイヒ、ハトムギ等を温度、pH、浸透圧の条件を変え、インターフェロン※を一番体内で産生する組み合わせに配合している。注射に比べ副作用がなく、効果が持続する。
※外部から侵入した病原菌の体内増殖を防止する働きをもつタンパク質の一種。小島 保彦 博士らによって発見された。
■症例
症例1 :72歳男性
主訴 :左片麻痺
現病歴 :2013年10月23日から左片麻痺出現。
10月25日で手術を施行するも麻痺は改善せず。
再手術目的に駒込病院に入院。
入院時所見 :左片麻痺(MMT1)
入院時経過 :2013年11月19日覚醒下開頭腫瘍摘出術施行。
病理は膠芽腫、腫瘍は全摘出され術後麻痺は改善。
12月3日オンマイヤー、CVポート留置術施行。
初期治療として、12月9日より2014年1月24日まで
局所放射線治療60Gy+テモダール(75mg/m2)連日
+アバスチン(10mg/kg)(12月9日)投与。
外来での経過:2014年2年10日から2015年7月10日まで
テモダール(150mg/m2)4週おき
+アバスチン(10mg/kg)2週おきに投与。
その後テモダール(150mg/m2)4週おきに投与中。
その後の経過:手術にて全摘出し、2年10カ月再発がなかったが、
2016年9月に再発し、再手術を施行した。現在神経症状はない。
症例2 :56歳男性
主訴 :頭痛、半盲
現病歴 :2014年10月14日から頭痛出現。11月6日手術を施行。
病理は膠芽腫。放射線60Gy、テモダール(75mg/m2)投与。
ノニジュースを併用。
セカンドオピニオンで2015年2月12日駒込病院転院。
外来での経過:テモダール(75mg/m2)4週おきに投与し、
2016年1月20日まで再発なし。
その後の経過:手術にてはほとんど摘出できなかったが、
初期治療後ほぼ腫瘍は内部から消失。
発症24カ月後の現在再発はない。