電解液製造設備
【電解液製造設備建設の概要】
1.設置場所 三井化学 名古屋工場
(所在地:名古屋市南区丹後通2-1)
2.生産能力 5,000トン/年
3.建設スケジュール 着工 :2016年 2月
完工 :2016年10月
営業運転開始:2017年 4月
リチウムイオン電池は、ノートブックパソコン、スマートフォン、タブレット端末の普及に伴い、市場が拡大してきましたが、今後は中国など東アジアで環境への負荷が小さいハイブリッド車や電気自動車の普及が見込まれており、日本においても車載用を中心に電解液の市場拡大が期待されています。
三井化学は、リチウムイオン電池向け電解液の市場拡大に対応するため、中国に台湾プラスチックス社(所在地:台北市、董事長:林 健男)との合弁会社 台塑三井精密化学有限公司(以下、FMAC)にて電解液の製造設備を有するほか、国内では生産委託により電解液の事業を展開してきました。2017年4月に予定している名古屋工場での新設備の営業運転開始を機に、国内での事業拡大を積極的に推進するほか、これまで行ってきた委託生産は順次新設備での生産にシフトしていきます。
三井化学は、モビリティ分野を成長を牽引するターゲット領域の一つとして位置付けており、リチウムイオン電池向け電解液はモビリティ分野の中でも積極的に開発を進めている事業の一つです。当社は、長年培ってきた電解液に関する技術と知見を活かした高品質な電解液の生産・供給体制を整え、モビリティを中心とした電解液事業の拡大を一層強化していきます。
【FMACの概要】
1.社名 :台塑三井精密化学有限公司
Formosa Mitsui Advanced Chemicals Co., Ltd.
2.設立時期:2013年8月
3.資本金 :20.5百万USドル
4.出資比率:三井化学 50%、台湾プラスチックス(FPC) 50%
5.所在地 :本社、工場:中国FPC寧波コンビナート内
6.事業内容:中国における電解液の製造・販売・研究
7.生産能力:1,500トン/年
(2016年7月営業運転開始。需要に応じて順次増強予定)