『ペルシャの幻術師』書影
『殉死』書影
『木曜島の夜会』書影
『歴史を紀行する』書影
『竜馬がゆく』『坂の上の雲』など、多くの国民的ベストセラー小説を生み出し、歴史的視座からこの国と日本人を思索したエッセイ、評論を残し、日本社会に多大な影響を残した司馬遼太郎氏。今年は没後20年ということで、TV番組など、その業績を再確認する企画が催されています。今回、電子版が発売される6作は、司馬遼太郎の筆名で書かれたデビュー作を含む短編集や陳舜臣氏と中国について語り合った対談集、長州、薩摩など幕末に偉人たちを輩出した各地を巡った紀行文など、司馬遼太郎の世界を知る上で重要な作品ばかりです。
『ペルシャの幻術師』は十三世紀、モンゴル軍に征服された街を舞台にした表題作の幻想小説などが収められた、司馬氏の幻視者の側面を良く伝える短編集。『殉死』では、司馬氏は乃木希典という日露戦争の英雄について、その内面に迫り、“軍神”の真実の姿を明らかにしています。『木曜島の夜会』は、戦前にオーストラリア大陸の近くの島で、潜水夫として働いていた男たちの哀歓と軌跡から日本人を描き出した歴史短編集。『歴史を紀行する』では、タイトル通り司馬氏が日本各地を巡って、歴史を紐解きつつ、風土と人物との関わり合い、ひいては日本人とはといった命題にまで迫っています。『手掘り日本史』は、司馬氏自らが自身の発想の原点を解き明かす一風変わったエッセイ集。『対談 中国を考える』では、日本と中国について、両国の歴史に深い造詣を持つ陳舜臣氏と司馬氏が深く語りあった好対談集です。司馬作品の様々な面白さが詰まったバラエティー豊かな6作となっています。
司馬遼太郎作品は、2年前から続々と電子書籍化されており、2016年1月1日には司馬文学の金字塔のひとつ『坂の上の雲』も電子書籍として発売されるなど、現在でもベストセラーとして多くの人々に読まれ続けています。
*注意:司馬遼太郎「遼」は正しくは、「にてんしんにょう」になります。
司馬遼太郎記念館ホームページ
http://www.shibazaidan.or.jp/
■書誌情報
・『ペルシャの幻術師』
販売価格:680円
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/1671059200000000000J
・『殉死』
販売価格:540円
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/1676633400000000000Y
・『木曜島の夜会』
販売価格:530円
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/1676633600000000000F
・『歴史を紀行する』
販売価格:630円
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/1676633500000000000C
・『手掘り日本史』
販売価格:570円
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/1676633700000000000I
・『対談 中国を考える』
販売価格:570円
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/1678550100000000000X
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