
将棋のヒューリック杯第97期棋聖戦を制した藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・棋王・王将=24)の就位式が19日、千葉・浦安市の「グランドニッコー東京ベイ舞浜」で行われた。今期の5番勝負は、タイトル戦に初めて登場した服部慎一郎七段(27)の挑戦を受けた。いずれも中盤に抜け出し、3連勝で7連覇を達成した。
藤井は謝辞で、「第1局は相居飛車の力戦、第2局は相掛かり、第3局は角換わりと、それぞれ異なる展開になりました。方針の立て方が難しい場面も多くありましたが、全体的に積極的な指し方を追究することができたのではないかと感じています」とシリーズについて振り返った。
第2局の前日、東京スカイツリーの展望台で記念撮影したことにも触れ、「当日はあいにく曇り模様ではあったのですが、雲の切れ間から一瞬地上が見えるタイミングもあり、非常に印象に残りました。将棋においても、考えていて先の見通しが立たないことも多くありますが、その中で一つの道筋を見いだした瞬間というのは、指していて最も面白いと感じ取るのではないかと思います。そういった面白さをより深く感じられるようにこれからもしっかりと取り組んでいきたいと思います」と語った。
服部とは現在、竜王戦7番勝負でも対戦している。今月9、10日と東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で行われた第1局は、藤井が先勝している。終盤5筋に鮮やかな銀打ちを放って、これが強烈な決め手となった。第2局(静岡・三島市「三嶋大社」)は22、23日に控えている。スカイツリーで見たような光景を盤上で再び見いだしたい。【赤塚辰浩】
