
4連覇を目指す藤井聡太名人(竜王・王位・棋聖・棋王・王将=23)が糸谷哲郎八段(37)の挑戦を受ける、将棋の第84期名人戦7番勝負第1局が9日午前9時、東京都文京区にある「ホテル椿山荘東京」で再開された。
8日午前9時からの2日制で同所で始まった対局は名人戦初登場、藤井と初めてのタイトル戦となる先手糸谷が歴史的な初手を披露した。将棋界最古の歴史と伝統を誇る名人戦で、初手は角道を開けるか、飛車先の歩を突くかのどちらかだった。1筋の歩を突くという「斬新」で前例のない出だしとなった。
定跡にとらわれない独創的な趣向に対し、時間を使って考慮した藤井は横歩取りを採用。超スローペースでお互いの構想力が問われる力戦となった開幕局は8日午後6時35分、糸谷が39手目を封じて初日を終えた。
封じ手は7筋への桂跳ね。前進気勢がうかがえる。真意を測る藤井が、再開直後から引き続きじっくり腰を据えて臨むのか。どこかで急に攻め合いが始まるのか。「糸谷ワールド」対「未知の局面への対応力」。盤面で「気力」と「棋力」がぶつかり合う。
持ち時間は各9時間。初日は糸谷が4時間47分、藤井が3時間30分。2日目は糸谷が4時間13分、藤井は5時間30分の残り時間で戦う。午前10時と午後3時におやつが出されるほか、正午から午後1時までの昼食休憩、午後5時から30分の夕食休憩がある。決着は9日夜の見込み。
