
高市早苗首相は7日の参院予算委員会集中審議で、イラン情勢を受けて長期的観点から、国民に節電や石油商品などの節約を呼び掛ける必要性もあるのではないかと問われ、「今すぐに、節約してくださいと申し上げる用意はございません」とした上で、「今後の状況を見ながら臨機応変に判断させていただく」とも付言した。
立憲民主党の勝部賢志議員の質問への答弁。
米国とイスラエルによるイラン攻撃で、イラン側は原油輸送の要衝となっているホルムズ海峡を事実上封鎖し、一部タンカーが通過したケースはあるものの、多くの船舶が周辺海域に留め置かれたままとなっている。そのため、世界各国でエネルギー不足に対する不安が広がり、一部の国では国民に節電や節約を呼び掛けるケースもある。
勝部氏は「長期的に見れば、節電や節約ということにも対応すべきだろうということは、内部でも出ているし国民のみなさんからも声が上がっている。十分に確保できているから節約や節電は当面しないというふうにお考えなのか、長期的なことを考えれば、今すぐにでもやるべきとお考えか」と指摘。高市首相は「節約や節電は、家計でも企業にもお財布にやさしい話。さまざまな工夫を、平時であろうが今のような状況であろうが、みなさま工夫をしていただいていると思います」とした上で、「現在、私は経済活動にあまりブレーキをかけるような形で、今すぐに節約をしてください、と申し上げる用意はございません」と述べた。一方で「ただ、今後の状況をみながら臨機応変にしっかり判断をさせていただく」と述べた。
今後の原油調達についても言及。「アメリカでも相当増産してくれるし、今日も、とある電話首脳会談を行うが、そこは大きな産油国だ。先般、カナダの首脳が訪日された時、『カナダも油を売るよ』という話もあった」と述べ、「そういうことを1つずつ見逃さず、しっかり調達先を多様化することもやらせていただいている」と訴えた。
勝部氏は「(節約、節電を)いつのタイミングで言われるのか、注目している。日本経済にマイナス要素になるんじゃないかということも懸念としてあるのかもしれないが、ある時点で大変なことになった、ということにならないよう、長期的な視野で取り組むことが、総理としてやらないといけないことだと思う」と、求めた。
エネルギーの節約をめぐっては、6日の同予算委で自民党の阿達雅志議員からも、必要性に言及した質問が出た。高市首相はホルムズ海峡を通過しないルートでの代替調達を通じ、「日本全体として必要な量は確保されている」とした上で、「あらゆる可能性を排除せず、臨機応変に対応する」と述べていた。
