
日本酒の出来栄えを審査する「酒類鑑評会」の表彰式が29日、関東信越国税局(さいたま市)で開かれた。3部門に分かれて審査され、茨城、長野、新潟3県の酒蔵の商品がそれぞれ最優秀賞に選ばれた。
品質評価を通じて酒造技術を高めてもらおうと毎年開かれ、今年で97回目。管内の茨城▽栃木▽群馬▽埼玉▽新潟▽長野――の6県から計162の酒蔵が332点を出品した。昨年はコメ価格高騰で原料米の確保が厳しく、冬の気温が不安定で温度管理が難しかった中でも、香りと味の調和が取れた質の良い酒がそろった。
最優秀賞は、浦里酒造店(茨城県つくば市)の「霧筑波」(吟醸酒部門)▽今井酒造店(長野市)の「五岳」(純米吟醸酒部門)▽雪椿酒造(新潟県加茂市)の「越乃雪椿」(純米酒部門)。
吟醸酒部門では初めて2年連続で最優秀賞を受賞した浦里酒造店代表社員の浦里浩司さん(65)は「喜びと驚きでいっぱい。霧筑波は茨城県の皆さんに愛される銘柄で、華やかな香りとすっきりとした味わいを楽しんでほしい」とほほえんだ。
今井酒造店の今井孝社長(47)は「長野県の米と酵母を使い、挑戦の気持ちで造り始めた酒がここまできて感動だ」、雪椿酒造の鈴木一陽社長(51)は「新潟県と加茂市の花である雪椿の花から作った酵母を用いた。米のうまみと酵母のシャープな酸味のバランスを工夫した」と、共に初の最優秀賞を喜んだ。【後藤佳怜】
