
神奈川県警第2交通機動隊が不正な交通取り締まりを繰り返した問題で、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた元巡査部長の中田雄一被告(42)の論告求刑公判が28日、横浜地裁(佐藤卓生裁判長)であった。検察側は懲役1年を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めて結審した。
中田被告は、車両を追尾した距離を実際の測定よりも長く載せた書類を作成したとされる。この日の被告人質問では、交通機動隊の全員が正しい測定をしたとは「思っていない」と主張。正しい測定の方法を「軽視する風土があった」などと述べた。
中田被告は不正を主導したとされ、「(取り締まり対象者の運転が)違反行為であることには間違いないので、その1件を取り締まることで、1件でも事故を減らせると思っていた」と動機を説明。「間違った正義感もあったと大いに反省している」と口にした。
検察側は「警察官に対する社会の信頼が大きく損なわれ、社会的な影響が極めて大きい」と指摘。一方、弁護側は「違反がないところから違反を作り出したわけではない。(県警本部の)交通指導課の指導が周知徹底されていたわけでもなかった」と主張した。
判決は12月11日。【清水夏妃】
