
福島県南相馬市は22日、市内の約1億6000万年前(ジュラ紀後期)の地層から長さ約70センチ、幅約50センチの大きさの恐竜の足跡化石が見つかったと発表した。市によると、大型草食恐竜「竜脚類」の左の後ろ脚の足跡とみられ、国内で見つかった足跡化石の中で最大級という。
同日に市内で開かれた記者会見で発表した。市によると、国内でのジュラ紀(約2億〜1億4500万年前)の恐竜の足跡化石の発見例は南相馬市のほか長野県と山口県しかなく、これらの地域で見つかった足跡は長さ20~30センチで今回の化石よりも小さい。ジュラ紀より後の白亜紀(1億4500万~6600万年前)を含めても、この大きさのものは把握できず最大級とみられるという。
「栃窪層」、過去にも小型恐竜の足跡
今回の化石が見つかった栃窪層と呼ばれる地層では、過去にも小型恐竜の足跡などが見つかっており、今夏に市博物館と福島県立博物館が合同で本格的に発掘に取り組んだ。発掘現場からはこのほか、竜脚類の前脚とみられるものなど合わせて12個の恐竜の足跡が見つかった。
県立博物館の吉田純輝副主任学芸員は「日本でもジュラ紀に大型恐竜がいたことが初めて確認できた。この地層からは植物の化石も見つかっており、当時の生態系を知る手がかりになる」と話している。【田倉直彦】
