
沖縄県名護市の辺野古沖で3月、修学旅行中の生徒ら2人が死亡した小型船2隻の転覆事故で、亡くなった同志社国際高校(京都府京田辺市)2年の武石知華(ともか)さん(当時17歳)の両親が18日、小型船が出航した辺野古漁港そばの砂浜で献花した。母親は「今月は知華の誕生日で、献花に行けたらいいなと計画していた。最後どんなにつらい思いをして、どんなに苦しかったか。(その思いを)きちんと拾ってあげないといけないと思った」と涙ながらに語った。
両親は、花や知華さんが好きだったお菓子、ジュースを供え、海に向かって手を合わせた。その後、報道陣の取材に応じ、父親は「この場所に来れば、涙は出てしまうと思っていた。知華は連れて帰ってここにはいないけれど、来るのが遅くなってごめんね」と言葉を詰まらせた。
辺野古沖で3月16日、生徒18人と船長ら計21人を乗せた小型船2隻が相次いで転覆し、知華さんと金井創船長(当時71歳)が亡くなり、14人が重軽傷を負った。小型船は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の辺野古への移設に反対する「ヘリ基地反対協議会」が海上での抗議活動に使用していた。謝罪の機会を求めている協議会に対し、母親は「何が問題だったのかを説明する態勢が整ってからの謝罪であれば、その場に行くことを考えるが、まだその段階にはない」と話した。【喜屋武真之介、写真も】
