
2019年秋に開かれたラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会の開催地だった岩手県釜石市で12日、市民有志が会場として使われた釜石鵜住居復興スタジアムを補修した。7年前に台風の影響で試合が中止された2チームが行ったボランティア精神を継承する活動。県内外から訪れた約30人が汗を流した。
ラグビーW杯で釜石では予選リーグ2試合が予定されていた。しかし10月13日のカナダ―ナミビア戦は、東日本を直撃した台風19号の影響で市内で土砂災害が発生したため中止された。その後、カナダは釜石で土砂の撤去作業に従事。ナミビアは岩手県宮古市で市民との交流会に参加し、国内外で称賛された。
今回の活動は、改めて両チームの取り組みを振り返るとともに、ラグビーへの関心を高めてもらおうと、釜石開催を誘致した市民らでつくる「釜石ラグビー応援団」が企画した。参加者はスタンドの木製椅子約200席の塗り直しに従事。市内在住で元ラグビー日本代表の桜庭吉彦さん(60)も参加した。
釜石ラグビー応援団の団長を務める中田義仁さん(57)は「来年以降も継続し、日本が開催地として立候補している35年W杯誘致にも一役買えたら」と語った。【奥田伸一】
