中央アジア・タジキスタンの首都ドゥシャンベで5日、ロシア主導の国際組織によるバックギャモンのアジア・グランプリ大会が始まった。知的スポーツを通じて、ロシアが旧ソ連や中東などの各国との人的交流を活性化させる試みとみられる。大会は11日まで開かれ、賞金総額は50万ドル(約7900万円)。
日本も含む30カ国以上の300人超が参加
日本では「西洋すごろく」とも呼ばれるバックギャモンは2人で対戦する世界最古のボードゲームの一つで、競技人口は世界で3億人とされる。サイコロ2個で盤上の駒各15個を動かし、先に全ての駒をゴールさせた方が勝ちとなる。シンプルだが奥が深い競技だ。
長年、世界バックギャモン連盟(WBGF)による世界選手権が南欧モナコなどで開催されている。しかし、これとは別に、2024年に設立された国際バックギャモン連盟(IBF)が開催したのが今回の大会だ。
IBF会長は、ロシアのプーチン大統領と近いオリガルヒ(新興財閥)のウマル・クレムレフ氏が務める。同氏は国際ボクシング協会の会長でもある。
今年は既に、旧ソ連のウズベキスタンとジョージアでIBFの大会が開かれた。今回は欧米や日本も含む30カ国以上の300人超の選手が参加している。
キルギスから参加したドゥバンベク・アブデルカデロフさん(57)は「バックギャモンは25歳の時に始めた。キルギスでは毎月大会が開催され、私も情熱を注いでいる」と意気込んだ。
WBGFの大会でも活躍する東京都の矢澤亜希子さん(45)は「バックギャモンはサイコロを使うので、自分でコントロールできない部分と実力の両面があって、人生と似ている。競技を通じての出会いもある」と魅力を話した。【ドゥシャンベ真野森作】
