
4人の遺体が見つかった津市の住宅火災から一夜明けた3日、現場では午前中から警察や消防による実況見分があった。この火災では住宅に住んでいたブラジル国籍の会社員、ウリュウ・マルセロさん(38)の娘(4)と、その知人女性(43)の娘(10)、12歳と13歳の息子の計4人と連絡が取れなくなっている。安否を気遣う人たちが現場を訪れる姿もあり、現場近くには花や飲み物が供えられていた。
午前10時ごろにはマルセロさんの知人という4人が訪れた。40代のブラジル人女性は「マルセロさんは女の子に優しくしていた。私も面倒を見たことがある」と声を詰まらせ、その女性の娘も「女の子のことを妹のように可愛がっていた」と涙を流した。女性によると、マルセロさん親子は3年ほど前に愛知県から津市内に引っ越してきたという。
火災は隣家にも延焼した。建設業の小野喜予丸さん(77)方では、事務所として使っている離れの一部が焼けた。
小野さんは火災発生時の様子について「昼食の後に居間でテレビを見ていたら子どもたちの騒ぐ声が聞こえた。パチパチという音がしてきたので外に出ると、建物と建物の間から火柱が出ていた。その後、ボーンボーンと連続で爆発音がした」と振り返った。離れに向かったが、熱と煙で近づけなかったという。3日早朝に現場の状況を確認し、その無残な様子に「あぜんとした」と言葉少なに語った。【下村恵美】
