
2025年9月の記録的な大雨で浸水し使用不能になっている三重県四日市市中心部の大型地下駐車場「くすの木パーキング」を復旧するため市が提出した駐車場の取得議案を、四日市市議会は定例会最終日の2日、賛成23、反対10の賛成多数で可決した。
可決にあたり、市の負担を軽減するため国や県に補助金の増額を働きかけることや、適切な受益者負担により一般財源の追加負担を抑制することを求める付帯決議を付けた。
復旧の全体額は40億円超想定
可決されたのは、約2億526万円の駐車場取得費や設計委託費の一部を含む計3億5100万円の一般会計補正予算。市は、復旧の全体額を40億円超と想定し、今後、27億円の市債を発行するという。復旧完了目標は28年度中としている。
市は40億円超のうち2億6750万円を国庫補助金で見込む。駐車場の再開により毎年約9000万円の収益が見込めると試算し、耐用年数40年の間に、支出した復旧費用をおおむね回収できると説明した。
だが、従来の第三セクター会社所有から市所有に変わることにより、固定資産税など年約1400万円が市の収入から消える。また今後想定される大規模修繕の費用が考慮されていないなど、市議会には市の財政負担増を不安視する声が残っている。【荒川基従】
