
フランスで2日までに高校生らが学習環境の改善を訴えて、学校を封鎖する抗議活動が各地で広がった。一部は暴徒化して放火や破壊行為に及んだ。
フランス紙ルモンドによると、9月28日から10月2日までに5000人以上が一時拘束されたという。
全高校の4分の1で抗議デモ
抗議は9月下旬にパリ郊外の高校で始まった。
その後、都市部を中心に暴力性を帯びて全国に波及。これまでに全国の高校の約25%にあたる1000校以上で抗議が実施され、200校以上が封鎖されたという。2日は約400校が休校となった。
生徒らは長時間の授業や教室の過密状態、慢性的な教員不足、施設の老朽化などの改善を訴えている。
労働組合も教職員らにストライキを呼びかけている。
生徒以外も参加か、急進左派も「支持」
一部では生徒以外も抗議活動に加わっているとみられている。
校舎周辺や路上でゴミ箱などを燃やしたり、機動隊に花火を投げつけたりするなどして激しく抗議。校舎の入り口が一部焼失する高校もあった。生徒、教職員、警官らに負傷者が出ている。
人権団体は、警察が未成年者に対して催涙ガスや警棒を使用するなどの過激な手段で制圧を試みているとして非難した。
抗議活動には、急進左派政党「不服従のフランス」(LFI)の議員らが姿を見せて支持する姿勢を示した。
内務省は、LFIを念頭に「法執行機関への憎悪や暴力をあおり、政治目的に利用している」と批判した。
LFIは来春に迎える大統領選を前に、若年層への浸透を図っているとみられている。【ブリュッセル鈴木一生】
