
ミカンやカキといった果樹類に被害を与えるカメムシの飛来が急増する恐れがあるとして、静岡県は1日、県内全域に「病害虫発生予察警報」を発令した。カメムシに関する警報の発令は、記録の残る1998年以降で初めて。全国でも今年度初の発令となり、県は警戒を呼びかけている。
カメムシは夏から秋にかけて、ミカンやカキなどの果樹園に飛来して果汁を吸うことで被害を与える。県によると、今年はカメムシが好んで食すヒノキの実が豊作だったことなどが影響し大量発生した。
県病害虫防除所が、9月1~20日に県内4カ所でライトを使い誘引して捕獲したカメムシの数は、1カ所平均1万9512匹にのぼり、平年の約20倍だった。
9月上旬から県西部で、中旬から中部の果樹園で飛来が確認され、10月末ごろまで続くとみられることから発令に至った。これまで大きな被害の報告はないといい、県の担当者は「3月と8月に注意報を出しているので、農家の方は防除の準備をしている。『初耳で困る』ということはないのではないか」とした。【杉山大貴】
