
築100年を迎える愛媛県内子町内子の旧映画館「旭館」で11、12両日、記念イベントが開かれる。12日にはシンポジウムがあり、老朽化が進む旭館の保存・活用方法について建築の専門家らが話し合う。
木造一部2階建ての旭館は1926年10月に落成した。国の登録有形文化財で、重要伝統的建造物群保存地区「八日市・護国の町並み」のそばに建つ。今は年1回の映画祭などイベントで活用されている。今年6月に全国公開された劇場版「旅人検視官 道場修作」の撮影地となったことも話題となった。
シンポジウム「どうする旭館?」は12日午前10時。無料。近代建築に詳しい村松伸・東京大名誉教授らが講演し、旭館の価値について話す。構造の専門家、腰原幹雄・東京大生産技術研究所教授らがパネルディスカッションで具体的な保存策を検討する。
2人の専門家は、次世代に継承させたい建造物を顕彰する「国際『なかなか遺産』推進委員会」の共同代表を務める。同委員会は旭館を2015年に「遺産」に選んだ。
旭館を所有する醸造食品会社「森文醸造」の森秀夫社長(79)は「価値ある建物であり、残そうという人が増えればと願う」と話す。雨漏りの修理に必要な資金を集めるため、今後はクラウドファンディングなどを通じて寄付を募るという。
また、11日午前10時▽同日午後2時▽12日午後2時は同所で劇場版「旅人検視官 道場修作」を上映する。前売り・当日券ともに1500円。
問い合わせは同社(0893・44・3057)へ。【花岡洋二】
