
トランプ米大統領は16日、自身のソーシャルメディアで、利上げを決めた米連邦準備制度理事会(FRB)に「早急に利下げしろ!」と要求した。「米国の金利は1%以下であるべきだ」と従来の主張を展開した。
トランプ氏は米経済が堅調であっても、景気を押し上げる効果がある利下げをすべきだと、繰り返し発信してきた。
投稿後、トランプ氏は訪問先の南部ノースカロライナ州で記者団に「金利は高すぎる。適切ではない」と主張。金融政策を決める投票権のある連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーについて「極めて敵対的で、政治的だ」と非難した。11月の中間選挙まで50日を切る中での利上げ判断に不満を示した。
一方、自身がFRB議長に指名したウォーシュ氏への信頼は揺るがないと述べた。「私はケビン(ウォーシュ氏)を頼っているが、非常に手ごわい理事会(FRB)がある」と言及。今回はウォーシュ氏に「(利上げに前向きなFOMCメンバーと)同じ票を投じた方がいいと助言した」と明らかにした。
米国の金融政策は、FRB議長を含むFOMCメンバー12人が票を投じて多数決で決定する仕組みで、16日は全会一致で利上げを決めた。
大統領が金融政策を議長に指図するかのような発言によって、FRBの政治的な独立性が今後疑われる可能性もある。【ワシントン浅川大樹】
