
高野山(和歌山県高野町)で無料開放されている主要施設の駐車場の一部について、高野山真言宗の今川泰伸・宗務総長(同宗総本山金剛峯寺執行長)は2日、2026年度中にも有料化を本格実施する方針を表明した。金剛峯寺は、観光客増に伴うオーバーツーリズム対策の方法を探るため無料駐車場2カ所を有料化する実証実験を24年11月の紅葉シーズンに町と連携して行った経緯があり、この結果も踏まえて本格実施の段階へと動き出した。
今川宗務総長が同宗宗務所(高野町)で開かれたこの日の秋季宗会で明らかにし「業者選定を行っており、業者が決まれば本年度中に稼働できるように進めている」と述べた。
取材に今川宗務総長は有料化の対象を高野山奥之院に近い「中の橋駐車場」を含む複数とした上で、まず有料化を金剛峯寺直営で実施する方針を説明。その後、町営駐車場に移行したい考えで町との協議を進めるとした。
料金については未定とし、町営駐車場への移行時期についても流動的としながら「町には、観光客を受け入れる経費に(駐車場料金収入を)充ててほしい」と話している。
増加する観光客を巡っては、町と金剛峯寺の双方が経費を負担しているトイレの清掃費や駐車場の警備員にかかる経費をどう賄うかや、交通渋滞などにどう対応するかが課題になっている。【藤原弘】
