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被爆体験継承へ 語り部担い手育成講座スタート 長崎


 被爆講話の担い手を育成するため、長崎原爆被災者協議会は8月30日、「被爆体験を語り継ぐ会・継承講座」を始めた。長崎市岡町の被災協地下講堂で開いた初回には、語り部になることを目指す被爆2世ら約30人が参加。3月に引退するまで約30年にわたって証言活動を続けた被爆者の山川剛さん(89)=同市=が「被爆体験の継承~長崎をどう語り継ぐか」をテーマに講演した。

「あんげんことば…」

 被災協では、被爆者15人と2、3世ら8人が修学旅行生らに年間計約400件の講話をしているが、被爆者の高齢化で担い手の裾野拡大が必要になっている。参加者は10月まで全8回の講座で学び、親や祖父母、先人の証言者らから体験を受け継ぎ語り部になることを目指す。

 山川さんは、被爆者が証言活動に込めた思いを長崎弁で「うったちが受けたあんげんことば、他のだーれにもさせたらいかんさ(私たちが受けたあんなことを他の誰にもさせてはいけない)」と表現。「『他の誰にも』というのは国も肌の色も宗教も関係ない。人類の立場に立つということだ」と強調した。

 また、小学校教諭として取り組んだ平和教育を振り返りながら、「戦争や原爆がもたらした筆舌に尽くしがたいような実相を伝えた上で、それぞれの人が将来の希望の証しを見つけ、語ってほしい」と訴えた。

 講座は一般の人も無料で受講可能。次回は6日午前10時から被災協地下講堂で、「原爆被害の概要」をテーマに開く。詳しい日程などは被災協(電話095・844・0958)へ。【樋口岳大】

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