
韓国の趙顕(チョ・ヒョン)外相は19日、ソウルで中国の王毅外相兼共産党政治局員と会談した。趙氏は北朝鮮との対話再開に向け、中国側に協力を要請したとみられる。王氏の2国間訪問としての訪韓は2021年9月以来、約5年ぶり。
韓国政府はトランプ米大統領が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記とのやりとりを明かすなど、北朝鮮との対話に意欲を示している状況を生かしたい考えだ。李在明(イ・ジェミョン)大統領は15日の「光復節」の演説で、北朝鮮に「長年の戦争を終わらせるための当事者間の議論」を呼びかけており、中国も「当事者」に含まれているとされる。
一方、中国側には、改善基調にある韓国との関係をさらに強化するとともに、9月下旬に見込まれる米中首脳会談を前に、北朝鮮問題での存在感を示す狙いもあるとみられる。会談に先立ち、中国外務省の林剣副報道局長は19日の記者会見で、「中韓は隣国であり強力なパートナーだ」と述べ、王氏の訪問が関係の深化に資すると強調した。
王氏は20日に李氏と面会し、魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長とも会談する。【ソウル日下部元美、北京・畠山哲郎】
