
米国土安全保障省は12日、不法移民の摘発を担当する移民・税関捜査局(ICE)の捜査官に、相手に電気ショックを与えるグローブを装備させると発表した。最大2000万ドル(約32億円)の予算をかけ、来年3月末までに配り終える予定。
ICEを巡っては、指示に「従わない」人物を射殺するなど過剰な取り締まりが批判されており、グローブの悪用を懸念する市民団体や野党・民主党から批判が上がっている。
米メディアによると、グローブはボタンを押すと電流が流れ、相手に痛みを与える仕組み。同様のグローブは一部の刑務所で使用されているが、警察ではほとんど使われていない。
グローブの製造会社は電流を15秒以上流さないことや、子供や高齢者、妊婦、障害者に対する使用を避けるように求めている。
国土安全保障省は、グローブは「事態を沈静化させる」道具で、不法滞在者の摘発に「必要な装備」だと主張。民主党のジャヤパル下院議員は、X(ツイッター)で「ICEに市民や移民を標的にする危険な道具を与えることになる」と批判した。【ニューヨーク三木幸治】
