
日中戦争の発端となった1937年の盧溝橋事件から89年を迎えた7日、中国メディアは相次いで事件の概要を報じ、「国家の屈辱を忘れてはならない」と訴えた。在中国日本大使館は、反日感情が高まりやすい日だとして在留邦人らに注意を呼びかけた。
中国紙「環球時報」は、事件を扱った記事の中で、日本で防衛費の増額など「再軍事化」が進んでいるとして警戒を呼びかけた。一方、国営中央テレビは、事件を経験した祖父に代わり盧溝橋でボランティア解説を続ける女性を紹介した。
大使館は2日、ホームページで注意喚起を発表。現地の習慣を尊重し言動に注意する▽大勢の人が集まる広場や多くの日本人が利用すると思われやすい場所は避ける▽不審な人や集団を見かけた場合は近付かず、速やかにその場を離れる――ことを求めた。特に子供連れで外出する場合は「十分な対策」を講じるよう呼びかけた。
南部・広東省深圳市では2024年9月18日、日本人学校の男子児童が登校中に刺殺される事件が発生。この日は、満州事変の発端となった1931年の柳条湖事件の発生日だった。【北京・畠山哲郎】
