
世界的な人気ゲーム「ポケットモンスター(ポケモン)」のキャラクターたちが能登半島地震の被災地を応援している。7日には、能登空港(石川県輪島市)が「のと里山ポケモン・ウィズ・ユー空港」の愛称でリニューアルオープンする。他にも鉄道駅や足湯、祭りにもポケモンの人気キャラクターを使ったスポットが登場し、復興へ向かう人々に笑顔を届けている。
空港内でのみ楽しめる動画も
ポケモンの名を冠した空港は世界初。空港ビル内には、空を飛ぶタイプの111種類のキャラクターが描かれ、吹き抜けには飛行機にまたがったピカチュウの巨大バルーンが浮かぶ。また空港内だけで楽しめるショート動画やレストランのオリジナルメニューなども用意する。
ポケモン空港は2029年9月30日までの期間限定。
リニューアルは、ポケモン・ウィズ・ユー財団(東京都)の被災地支援の一環。東日本大震災をきっかけに「子どもたちの力になりたい」と始めたピカチュウとともに被災地を訪問する活動がベースになっており、各地で子どもたちを元気づけるイベントや観光支援などをしてきた。
ピカチュウなどのオブジェ設置
財団は能登半島地震後の24年7月に県と包括連携協定を締結。それ以降、ピカチュウが県内の幼稚園や保育園を訪問したり、能登地方の祭りに参加したりした。
今年5月には、地震で今も多くのホテルや旅館が休業している和倉温泉(同県七尾市)に「わくらポケモン足湯」がオープン。地震の影響で休止していた市の足湯施設に、ピカチュウなど7体のキャラクターのオブジェを設置した。
眼前は真っ青な七尾湾と緑豊かな能登島を臨む絶景。SNSで知り、金沢市から子どもと3人で来た20代の夫婦は「見晴らしも良く、気持ちいい。空港もリニューアルされ、ポケモン目当てで多くの人に来てもらえる」と喜んだ。
七尾市では昨夏の「七尾港まつり」にもピカチュウが参加。子どもたちと一緒に記念撮影して盛り上げに一役買った。市の担当者は「被災地のことを考えてくれていてありがたい」と感謝する。
他にも、同県珠洲市の観光名所・見附(みつけ)島前の海辺の公園に縁結びのキャラクター「ニンフィア」とLOVEの文字をかたどったオブジェや、ハート形のキャラクターをあしらったベンチが登場。「えんむすびーち」と呼ばれる“恋人の聖地”を後押しする。
同県穴水町の、のと鉄道穴水駅ではキャラクターをあしらった装飾ゲートや駅名看板などがにぎやかに飾られ、乗客の目を楽しませている。夏休み期間やそれ以降の週末(冬季を除く)などは、こうしたポケモン関連のスポットを周遊するバスも運行する。【衛藤達生】
