
原油輸送の要衝ホルムズ海峡を巡り、イランのファルス通信は14日、イラン当局が一部の中国船舶に対して、ホルムズ海峡の通航許可を与えたと報じた。中国の王毅外相らの要請を受け、中国との「深い関係」と「戦略的パートナーシップ」に基づいて決定したという。
国営メディアによると、13日夜以降、精鋭軍事組織・イラン革命防衛隊の管理下で約30隻の船舶が海峡を通航した。この中に中国船が多数含まれるとみられる。
ホルムズ海峡の航行を巡っては、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が14日の会談で「エネルギーの自由な流通のため、海峡は開放された状態であるべきだ」との認識で一致していた。
海峡周辺はリスクの高い状況が続いている。13日にはアラブ首長国連邦(UAE)に向かっていたインドの貨物船が、オマーン沖で攻撃を受けて沈没。また英海軍の関連機関は14日、UAEの東部フジャイラ沖に停留していた船が乗っ取られたと発表した。イランに奪取されたとみられる。
イランのアラグチ外相は14日、インドで始まった主要新興国「BRICS」の外相会議に出席し「我々は自由と国土を守るためにあらゆる手段を尽くして(米国やイスラエルと)戦う用意がある」と述べた。一方で「我が国民は平和を愛し、戦争を求めてはいない」とも語り、外交的解決を模索する方針を強調した。【カイロ古川幸奈、ニューヨーク三木幸治】
