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北海道・根室で花咲ガニの稚ガニ放流 卵持つ雌減少、漁獲量低迷


 漁獲量が低迷している北海道・根室の味覚・花咲ガニの資源増大に向け、根室市水産研究所は、稚ガニ33万匹を根室半島計4カ所の磯に放流した。漁獲サイズに成長するまで8年程度かかる見込み。

 放流したのは、市栽培漁業研究センターで甲長2ミリまで育てた稚ガニ。花咲港近くの磯では、同研究所や漁協、振興局の職員らがバケツに入れた稚ガニ約11万匹を放流した。

 同センターはこれまで天然の抱卵雌ガニを前年の5~6月に採取して種苗生産してきたが、近年は多くの卵を抱えた雌が少なく、畜養中に卵を減らしてしまうことも多かった。

 今年は同研究所で人工産卵させた抱卵雌も加え、計150匹の抱卵雌を確保。約10カ月間畜養後に生まれた幼生(39万5000匹)に動物プランクトンを与え、約2ミリの大きさまで育てた。生残率は83・5%と近年にない高さだった。

 花咲ガニは半世紀前までは年間1000トン前後の漁獲があったが、昨年は約82トンと低迷が続く。同研究所は2013年以降、稚ガニの生産と放流を行い、資源の回復を図っている。

 工藤良二所長は「天然の抱卵雌ガニが減っている原因は分からないが、今年から人工産卵させた稚ガニを本格的に用い、資源増大を図ることにした」と話した。【本間浩昭】

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