
NHKの井上樹彦会長は15日の定例記者会見で、今月上旬に経営委員会の同意を得て任命した執行部人事(25日付)について言及した。理事7人が一斉に退任する異例の大幅な入れ替えについて「経営課題に正面から向かい合い、判断し実行できるチームを新たに編成する必要があると考えた」と理由を説明した。
NHKは7日、会長、副会長に次ぐ役職の専務理事に昇格する原聖樹理事を除き、残る理事7人が退任する執行部人事を発表した。井上氏は今年1月、21年ぶりにNHK内部から昇格し会長就任。同月に就任した山名啓雄副会長に続き、執行部の体制について検討を続けていた。
井上氏は「『チームNHK』として部局をまたいで判断、実行できる体制とした」と説明。現職の理事のうち任期(1期2年)途中で辞任する根本拓也理事、寺田健二理事・技師長については「後進に道を譲りたいということで辞任届が出された」と語った。
また、井上氏は今回の人事の特徴として、現在は1人の技術出身の理事を2人に増やす点を強調。技術がNHKの将来と持続性を左右する中核的な要素だとして「テック(技術)を経営の中枢に据えたいということを意味する」と語った。【加藤結花、森永亨、河慧琳】
