
任期満了に伴う佐賀県有田町長選は12日投開票され、3選を目指した無所属現職の松尾佳昭(よしあき)氏(52)の落選が確実となった。松尾氏は出張先の宴席で深酔いし、接客した女性にセクハラをしたとして辞意を表明したものの、その後に撤回していた。
問題を巡っては、松尾氏は2025年12月に開いた記者会見で、町内に進出を検討している名古屋市の企業を9月に訪問した際、企業側が設けた宴席の2次会で深酔いし、接客した飲食店従業員の女性の体を触ったと説明。「不徳の致すところで、責任の取り方として辞職を覚悟している」と陳謝した。
会見に先立ち、町議会はセクハラを理由に松尾氏の問責決議を全会一致で可決。その後、松尾氏の給料を26年1月1日から4月15日の任期満了までゼロにする議案を可決していた。
一方、松尾氏は任期満了を間近に控えていたこともあり、12月に辞職を撤回。26年3月には「有田に対する情熱は消えなかった」などと一転、立候補する意向を表明した。
松尾氏は参院議員秘書や町議を経て、18年町長選で初当選。今回の町長選には松尾氏の他に3新人が立候補した。松尾氏は2期8年の実績を強調したが、セクハラ問題に端を発した不信感を拭えなかった。
当日有権者数は1万5131人(男6989人、女8142人)。投票率は69・70%(前回67・43%)だった。【成松秋穂】
