
米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦を巡り、トランプ米大統領が7日に自身のソーシャルメディアで、「一つの文明が今夜滅びる」と書き込んだ投稿は、国内外で波紋を広げた。国際人権団体などは「ジェノサイド(集団虐殺)に当たる可能性がある」と指摘。複数の民主党議員がトランプ氏の解任や弾劾を求め、身内の共和党議員もトランプ氏に自制を促した。
国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」のカラマード事務局長は声明で、民間インフラへの意図的な攻撃は、国際人道法の「中核的なルールをあからさまに踏みにじっている」と指摘。ジェノサイド条約違反にも該当する可能性があるとして、国際社会の介入を求めた。
民主党のタリーブ下院議員はX(ツイッター)で、トランプ氏の投稿を引用しながら「ホワイトハウスの戦争犯罪者がジェノサイドで脅している」と非難し、大統領が職務を果たせない場合の権限移譲などを定めた憲法修正25条について「発動する時だ」と呼びかけた。サイモン下院議員も声明で、「直ちに議会を招集し、この男を職務から排除するための手続きを始めるべきだ」と訴え、トランプ氏の弾劾訴追に向けた手続きの開始を主張した。
共和党のモラン下院議員はXで、「これまでイランの紛争に関する大統領の決定を支持してきた」と強調する一方、「『一つの文明』の破壊は支持しない。米国を長く導いた原則と一致しない」と明言。ジョンソン上院議員もポッドキャスト番組で「民間インフラの爆破は見たくない。私たちはイラン国民と戦争しているわけではない」と語り、トランプ氏と一線を画した。【ワシントン金寿英】
